新しい扉を開けるために、その5


 

ブリーズノートは、ご注文に応じて音楽をお届けする「出前コンサート」と、素敵な音楽家達と一緒に音楽の楽しみ方をご提案する「企画コンサート」の二本立てです。

2021年は久々にクリスマスコンサートのご依頼あり。

 

リクエストのあった音楽家達と伺えることになり、行って来ましたよ。

 

一つは、ヴァイオリン吉田篤さんとバンドネオン鈴木崇朗さん。

もう一つは、ヴァイオリン吉田篤さんとバンドネオン早川純さん。

皆さん、小松真知子&タンゴクリスタルに参加のトップクラスの音楽家たちです。 

タンゴに軸足を置きつつ、それぞれに活動の幅は広く、ジャンルを軽々と超えて大変魅力的、

ブリーズノートも大注目なんです。

 

お客様大喜びでしたね。

 

吉田さんと早川さんの演奏曲目に、ピアソラのアヴェ・マリア〜タンティ・アンニ・プリマがありました。演奏が終わった後で、ひとりの紳士が、1年間の疲れがスーッと消えていくようだった、とおっしゃったのが心に残りました。

 

バンドネオンという楽器にも興味津々で色々と質問されていましたよ。

 

お会いするたびに間違いなしのプログラムと感動の演奏、今回も楽しかった!

 


そして、こちらも、クリスマスには必ずご指名いただくお二人。

ヴァイオリン山口佳名子さんと、ギターの塚本陽三さん。

お久しぶりでした!

 

定番のクリスマスソング、二人が演奏すると大人も子どもも楽しくてノリノリなんです。

そして、親子向けの回で「紅蓮華」、大人の回では「スムースクリミナル」をクリスマスソングの間に入れてくるところがすごい。かっこよかった。お見事でした。

 

1回の参加者を制限しているので、演奏の回数が今回は多くなりました。疲れるかなーと思いましたが、佳名子さんのトークも楽しく、お客様も笑顔いっぱいでとても素敵なクリスマスイベントになったと思います。

お二人に感謝感謝です。

 

馬車道のビルから眺めたら、なんと目の前に高層ビルの手前をロープーウェイ!?

高所も閉所も揺れも「ヒエー!!」なので乗るのは無理ですけど、外国映画でみたことがあるような風景で、しばらく眺めていました。

 


そして今年最後に伺ったのは下北沢のダーウィンルーム。

ビルが取り壊されるため閉店することになり、「お礼の会」に音楽をお届けすることになりました。

 

Violin 小林由季

Violin 原亜緒衣

 

ダーウィンルームは、ビーグル号に乗って南米や南太平洋の島々を巡ったチャールズ・ダーウィン、「種の起源」を著した、あのダーウィンの「部屋」です。訪ねて行くとたくさんの本と剥製、標本に囲まれて、いつも至福のひととき。

 

美味しいコーヒーも飲めて大好きな空間でしたから、なくなるのは実に残念。場所を変えて、また新しいスペースが生まれると信じています。「お礼の会」にはたくさんの人が訪れていました。きっと同じ気持ちですね。

 

原亜緒衣さんが、シャンパーニュと泡の科学とフランス音楽のコラボレーションコンサート(!)を企画した人、と紹介したところ、開始初っ端からシャンパンを振舞ってくださった方がいて3人で大喜び。

 

演奏はヴィヴァルディの「冬」から始まり、BGMはハイドン。途中「ムーン・リヴァー」をどうしても歌いたい人登場、小林由季さん、キーを合わせて軽く優しく伴奏、伴走。素敵でしたよ。そして、ロンドンデリー、ティコティコ、葉加瀬太郎「エトピリカ」。ガラパゴス諸島でダーウィンが見つめた鳥たちは、どんな歌を歌っていたかな。

 

恒例のダーウィン生誕イベント「Darwin Day 2022」は2/12、2/13の2日間、オンラインで開催とのこと。詳細はこちらから↓ぜひチェックしてみてください。

https://www.facebook.com/LiberalArtsLab.DarwinRoom

 

ダーウィンルームの3周年に伺った時の写真をもう一度。

楽しかった♪

2013年10月でした。

 

Violin 池澤卓朗

Violin 張大赫

 

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新しい扉を開けるために、その4


「女子ジャズ2021 @アレイホール 〜Women of Jazz〜」
11月と12月は、“Women of Jazz”=日本のライブシーンで活躍するジャズの女性ミュージシャンとその仲間たちをライブでご紹介しました。感染症対策に最大限気を使いながら、用心しながらではありましたが、どれも素晴らしいコンサート、開催できてよかった!

2021.11.6

遠藤律子ピアノトリオ〜Swan Lake〜

せたがやウィメンズ・ジャズ・フェステイバル2018の音楽ディレクター 遠藤律子がやってくる!女子ジャズ再開、第一弾は遠藤律子ピアノトリオです。

久々の生演奏はやはり最高でした。

前半はそれはそれは美しいメロディのクラシック曲、後半はミュージカルの名曲を、それぞれ遠藤さんならではのジャズアレンジで。ウキウキのリズム、ピアノ、ベース、ドラムの聴きどころも満載。実は、今回、嬉しいことに小学生のお客様もきてくれました。最後は老若男女一緒にスタンディング、手拍子で盛り上がりましたよ。(でもいつもよりは控えめ!)

 

Piano 遠藤律子

Bass  山口彰

Drums 藤井学

 

エルガー:愛の挨拶

シューベルト:セレナーデ

チャイコフスキー:白鳥の湖 情景

リスト:愛の夢

ロイドウェーバー:ミュージカル「オペラ座の怪人」よりThink of me

マクダーモット:ミュージカル「ヘアー 」よりアクエリアス ほか

いつものように、お花はいけばな作家久保島一裕さん(ICHIYU)。リハを見ながら聴きながら、美しいお花を作りあげていく様子は見ていても楽しく、見事です。

 

会場・協力 アレイホール http://alleyhall.music.coocan.jp

 


2021.12.15

黒田京子&坪井美香

花を、ここに〜ジャズを詠む〜

それぞれにジャンルを超えて活躍するピアニスト黒田京子さんと俳優坪井美香さんが、「女子ジャズ」というお題で素晴らしいプログラムを届けてくれました。

 

テーマは花。前半はジャズのスタンダード曲の歌詞を黒田京子さんが翻訳と演奏、坪井美香さんが朗読します。歌も素敵でした。

 

後半は映画「ひまわり」から、音楽と共に坪井美香が自ら書き下ろした台本を語り、私たちは一面のひまわり畑へと引き込まれます。続いて、北原白秋、萩原朔太郎、石牟礼道子らの花にまつわる詩文や短歌、俳句の朗読を即興のピアノ演奏とともに。

 

「花を、ここに」という今回のタイトルですが、ビリー・ストレイホーンの「A flower is a lovesome  thing 」を黒田さんが翻訳したもの。どんな時にもどんな場所でも花は素敵なもの、という歌です。花を、ここに...いいタイトル。

 

小道具は黄色いバラの花一輪。

2人の衣装にも花が。皆さんお気づきだったでしょうか。私は本番中は黒田さんの花に気付かず、あとで写真をみておーっと叫びましたよ。粋です。

 

ピアニストと女優、ジャズをお題に、アレイホールで生き生きと繰り広げられたパフォーマンスの魅力、誰もが生の演奏の素晴らしさ、面白さを堪能した夜でした。

 

Piano 黒田京子

朗読 坪井美香

 

 

「ひとひらのバラの花びら」The Single Petal of a Rose     Music:Duke Ellington

「花を、ここに」 A Flower is a Lovesome Thing Lyrics & Music:Billy Strayhorn

「コートにすみれを Violets for Your Furs        Lyrics:Tom Adair Music:Matt Dennis

「酒とバラの日々」 The Day of Wine and Roses  Lyrics : Johnny Mercer Music:Henry Mancini

「私のお気に入り」 My Favorite Things ~ 「エーデルワイス」Edelweiss  

                    Lyrics:Oscar Hammerstein II Music:Richard Rodgers

「スカボロ・フェア」 Scarborough Fair イングランドの伝統的な民謡

  映画「ひまわり」 I Girasoli より Lyrics:Bob Merrill, Music:Henry Mancini

「薔薇二曲」 北原白秋

「からたちの花」 北原白秋

「こころ」(純情小曲集より) 萩原朔太郎

「花を奉る」 石牟礼道子

「すべては移りゆく Everything Must Change Music:Benard Ighner

 

+ 和歌 5

 

会場・協力 アレイホール

 


 

「女子ジャズ2021@アレイホール」11/6/と12/15のライブコンサート は、せたがや元気出せArtsプログラム2021「文化・芸術活動継続支援事業」の補助対象事業に採択されました。


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新しい扉を開けるために、その3


2021年、「酒・蔵・シック」の開催は1回だけでした。

ヴァイオリン吉田篤さんとピアノ青木菜穂子さんを迎えて、平日の午後を2回に分けて。

少人数のお客様と経験した濃密な時間、忘れられないひと時となりました。

 


2021.6.29

酒・蔵・シック〜吉田篤 with 青木菜穂子〜

プログラムは「酒・蔵・シック」に合わせた選曲、豪華版です。

中で初めてだったのがシュトラウス「酒、女、そして歌」、ウィンナワルツは踊りたくなる楽しさ。今回初演で、またぜひ聴いてみたい。

 

吉田さんは、今回ヴィオラも演奏しました。

フォーレの「夢のあとに」、それからヴァイオリンで「酒場1900」、切れ目なくヴィオラに持ち替えて「忘却 oblivion」、すごい。青木さんのピアノもノリノリです。

 

お酒はもちろん雁木!今回は抽選でお持ち帰りに。

早く日本酒テイスティングコーナーも復活したいですね。

 

配信コンサートでおなじみ、いけばな作家の久保島一裕(くぼしまいちゆう)さんが、今回初参加、生で作品を楽しんでいただくことができたのも嬉しいことでした

 

Violin 吉田篤

Piano 青木菜穂子

 

マエストロに郷愁をこめて /カルロス・ガルシア

酔いどれたち/ファン・カルロス・コビアン

ノスタルヒアス /ファン・カルロス・コビアン

酒、女、そして歌 /ヨハン・シュトラウス

夢のあとに /フォーレ

 

チャルダーシュ/モンティ 

ハンガリー舞曲第5番/ブラームス  ほか

 

日本酒:雁木 夏の辛口純米無ろ過 https://www.yaoshin.co.jp

お土産:茜姫(壽屋寿香蔵)https://www.akanehime.com/

装飾花:久保島一裕(ICHIYU)  https://ichiyu.jp

 

主催:ブリーズノート

協力:アレイホール


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新しい扉をあけるために、その2


その2は「0歳からの音楽会@ななつのこ」

1月、恒例のニューイヤーコンサート がコロナの感染拡大のために中止、春、夏、秋の3回開催しました。千歳烏山にあるコミュニティカフェななつのこは、バリアフリーのフラットでオープンな空間です。カフェのご協力のもと、定員を大幅に制限して感染症対策を施し続けることができました。動画「おうちでも!」シリーズも試行錯誤ながらチャレンジ中。

 


2021.3.28

0歳からの音楽会@ななつのこ〜春休みファミリーコンサート〜

春が来た!

モーツァルトで、1歳の女の子がずっと揺れていました。テレマンのリコーダソナタはカフェ全体に心地よく広がる感じ、とてもなじんでいました。残念ながら楽器体験や歌はなしでしたが、「愛ガットリズム」は手拍子でのりのり、「日本の四季メドレー」、「タラリラメドレー」は、お孫さんやお子さんの顔をのぞきこみながらハミングしたり、小さく口ずさんだり。引っ越してきてすぐという方に、次はいつですか、と聞かれたのも嬉しいことでした。

 

Flute 渡邉加奈

Oboe 石橋力

Fagot 二宮真弓

  

♪愛の挨拶/エルガー

♪ディベルティメント4番より 1楽章、4楽章/モーツァル

♪リコーダーソナタ1楽章、2楽章、3楽章/テレマン

♪アイガットリズム/ガーシュイン ほか

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 


2021.5.13

0歳からの音楽会@ななつのこ おうちでも!シリーズvol.3 収録

ななつのこ にはピアノがないのですが、世田谷まちづくりファンドの女性をきっかけに、「烏山クラシックの日」の企画をご一緒した「おとなのクラシックカフェ」さんに電子ピアノをお借りしました。コロナ収束の暁にはまたぜひご一緒しましょう。ありがとうございます!

 

Cello 竹本さや

Piano 迫香緒里

 

白鳥、ホールニューワールド、リベルタンゴ

 

撮影 柗下仁美 、壷井濯

会場・協力 コミュニティカフェななつのこ

 


2021.6.27

0歳からの音楽会@ななつのこ〜チェロとピアノのコンサート〜

プログラムは、ストラヴィンスキー、サンサーンス、バッハなどクラシックから、映画音楽、ミュージカル、世界中で愛されている名曲の数々、素敵な演奏にあっという間の1時間となりました。知っている曲は、やはり盛り上がります。どこかで聞いたことがある曲、初めて聴く曲も、また私たちの心を惹きつけます。毎回このほどよい混じり具合がいいなあと思います。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(ながい!あってる?!)では、だんだん早くなる演奏に合わせて手拍子、楽しかったですね!

 

Cello 竹本さや

Piano 永易理恵

 

♪ エルガー:朝の歌

♪ ストラヴィンスキー:イタリア組曲より序曲

♪ サン=サーンス:白鳥

♪ バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード

♪ シャーマン兄弟:スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス

♪ ハーライン:星に願いを

♪ ピアソラ:リベルタンゴ

♪ 魔女の宅急便メドレー

♪ モリコーネ:ガブリエルのオーボエ

♪ サウンド・オブ・ミュージックメドレー

♪ 久石譲:さんぽ    、ほか

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会  https://lp.breezenote.jp/220129.php

共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 

 


2021.7.30.31

0歳からの音楽会@玉川野毛町公園

野外コンサートは、風や緑に囲まれて子どもも大人も思い思いに自由に楽しめるのが魅力。一方で電源なし、感染症対策でディスタンス(みなさんのところまで音を届けたい、でも大音量はNG...)夕立も心配、そこそこ蚊がいたりするわけで、そこへ楽しいねー、いいねーと来てくれて、カッコ良く演奏してくれる音楽家たち、最高です。ほんと楽しかった。

虫取りしながら、バギーを押しながら、愛犬とお散歩しながら、おしゃべりしながら、誰もがフルートとギターの音色に包まれて気持ちよさそうにみえます。隣接する保育園の子どもたちも可愛いお客様。ベランダにずらりと並んで腰掛け、ノリノリで聴いてくれました。ナイス!

 

Flute 太田朱美

Guitar 関根彰良

 

1  さんぽ (久石譲)

2  椰子の実 (大中寅二)

3  みんな夢の中 (浜口庫之助)

4  にじ (中川ひろたか)

 

1   Looking For Madder-Red Flowers (太田朱美)

2  Slow Hot Wind (Henry Mancini)

3  Green Shower (太田朱美)

4  Nascimento (Barry Harris)

5  夏は来ぬ(小山作之助)

 

企画:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 

 


2021.8.4

宮澤賢治作「セロ弾きのゴーシュ」(朗読と音楽)動画収録

始まりのところで坪井美香さんが、

「ゴーシュは、まちの活動写真館でセロを弾く係でした...」と言うと、もうワクワク、あっという間に引き込まれてしまうから不思議です。

演奏は、チェロ吉濱綾伽さん、ヴァイオリン松本裕香さん、ドラム トニー・ホルロイドさん、音楽は全て吉濱さんのオリジナルです。素晴らしい演奏、あの日、アレイホールには宮澤賢治もいて、聞いていたのではないかしら。

 

語り/坪井美香

チェロ/吉濱綾伽

ヴァイオリン/松本裕香

ドラム/トニー・ホルロイド

音楽/吉濱綾伽

撮影/壷井濯、松下仁美

会場・協力/下北沢アレイホール

 


2021.9.26

0歳からの音楽会@ななつのこ

〜マリンバ、打楽器、詩(うた)を楽しむコンサート〜

昨年4月に予定していたコンサート、2回延期してようやく実現しました!

 

くどうなおこさんの刺繍「のはらうた」には、かぜみつるくんやこぶたはなこさん、カマキリ隆二くんなど、地球の仲間たち、素敵なキャラクターがたくさん登場します。俳優坪井美香さんの朗読と、星出朱音さん、望月岳彦さんのマリンバ&打楽器との初めてのコラボレーション、たくさんの制約がある中準備を重ね、本当に素晴らしかった。ありがとうございました。

Zoomで合わせもやりましたよ。

 

オープニング、マリンバの響きとともに、それまで賑やかだった会場がシーンとなったことに驚きました。坪井美香さんの語りは、のはらうたでは軽やかでユーモラス、野口雨情の「七つの子」は優しくあたたかく、詩の魅力、そして音楽の魅力が際立します。

 

私たちを取り囲む自然の音やリズム、メロディ、弾む気持ちを表現する打楽器の数々、もっと近くで見て、可能なら触ったり音を出したりしてもらいたかったな。次回はきっとできますように。

 

マリンバ・パーカッション 星出朱音

マリンバ・パーカッション 望月岳彦

朗読 坪井美香

 

 

♪ 星に願いを(ハーライン作曲)

♪ 秋の童謡メドレー まっかな秋~紅葉~小さい秋みつけた~赤とんぼ

♪ 朗読と音楽「のはらうた」

     せかいいち、あめふり、おがわのマーチ、よるのもり、 おんがくかい    

                 くどうなおこ/詩集「のはらうた」Ⅱ、Ⅲ(童話屋)より

♪ 七つの子(本居長世作曲)

♪ シューマンメドレー   異国から~兵士の行進~トロイメライ~楽しき農夫

          ロベルト・シューマン/「子供の情景」「子供のためのアルバム 」から

♪ ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡) 

 

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

会場・共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 


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新しい扉を開けるために、その1

昨年12月後半、そろそろゆく年のふりかえりを、と思いながらなんとも余裕のない日々、結局全く手付かずで新年を迎えてしまいました。呆然。なんだかいつもと違う。疲れている...パソコンの前で電卓たたいてばかりだったからか、歳のせいで体力が落ちたか、心が弱ったか、コロナ疲れか...

 

手と体は動かなかったけれど、頭では何度も辿っていました、ブリーズノートの1年間を。

コロナ禍2年目、2021年も本当に素敵な音楽の時間があったのです。試行錯誤でしたが、どのコンサートも大変濃い時間でした。

 

音楽家たちは、制約が多い中での演奏でも、無茶振りでも、引き出しから楽しいことたくさん出してきて名演奏、熟練の技、さらには新しいアイデアやチャレンジ、ひとつひとうに毎回感嘆、感動していました。

 

困難な時代に音楽を続けることができた喜びを強く感じています。

昨年ご一緒してきた音楽家達、そして、ブリーズノート立ち上げから10年、ご一緒してきた音楽家達のおかげです。この喜びをもっともっとたくさんの人に届けたいというのが今一番強く感じていることです。

 

助けてくれた仲間たち、サポートや応援してくださるすべての方へも、感謝しかありません。

 

すっかり遅くなりましたがやっておかねば、ふりかえり。

手を伸ばし、次の扉を開けるために。 

 

まずはその1、ライブ配信シリーズから。

新木場にあるシンフォキャンバス のスタジオで今年は5回開催しました。

すごかった!

 


2021.1.31

小松真知子&タンゴクリスタル〜タンゴライブ〜【Streaming+】

クアルテート(四重奏)のタンゴ演奏が、こんなに動きがあるとは。

楽器から楽器への渡し方、長調ト短調、テンポの変化、4人の呼吸、何度観ても飽きません。カメラはかなり必死で追いかけて、そのおかげで(?)なかなか緊張感のある映像、これも配信の楽しみの一つ。撮影スタッフ曰く、待っているより追いかける映像の方が結果はいい(面白い)らしいです。

いつもながら小松真知子さんのプログラムの選曲構成、そしてMCに感心感動。タンゴの魅力、小松真知子&タンゴクリスタルの魅力を堪能しました。

 

Piano 小松真知子

Bandoneon 北村聡

Violin 専光秀紀

Bass 田中伸司

 

コンパドリータ

首の差で

エルチョクロ

オルガ

宵待ち草

荒城の月

タンゲーラ

 

悪友たち

碧空

麗しのマノリータ

パテティコ 悲愴

チケ

エバリスト・カリエゴに捧ぐ

ラ・クンパルシータ

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 


2021.2.28

酒・蔵・シック〜早春のジャズと日本酒〜【Streaming+】

Piano遠藤律子&Bass山口彰デュオ、オープニング「早春譜」とクラシック曲ジャズアレンジ演奏、素敵でした。

 

スイングジャズで「G線上のアリア」、ファンキーなリズムで「白鳥の湖」、サルサで「愛の夢」などなど、どれもウキウキ。今回のデュオ、ぜひチェックしてくださいね!

そして、上杉孝久さん、みすずさんのお話を聴くと、お節句やお花見、二十四節気、農耕と収穫、太古からの神様、ご先祖の記憶が蘇るようです。神様のおわすところ、音楽もお酒も欠かせないものですから、「酒・蔵・シック」はなかなか良いシリーズではないかと改めて思います。

 

15年間蔵で静かに寝かせた塾生古酒「姫様」。黄金色に輝いてシェリーのような味わい。何を飲んでも、美味しいとか、好きですとしか言えないので本番中慌てましたが、上杉さんの「シェリー」という言葉に飛びつきました。そうか、だから好きなんだ!

 

【日本酒トーク】

日本酒プロデューサー上杉孝久&上杉みすず

 

純米吟醸15年熟成大古酒

「姫様」 岩手県 廣田酒造

 

15年間蔵の中で静かに熟成させた大古酒です。

上杉孝久プロデュースによる、限定販売品。

 

【演奏:ジャズ・ミーツ・クラシック】

Piano 遠藤律子

Bass 山口彰

 

中田章/早春賦

メンデルスゾーン/歌の翼に

エルガー/愛の挨拶

アルビノーニ/アダージョ

バッハ/G線上のアリア

チャイコフスキー/白鳥の湖 情景

マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーニ

リスト/愛の夢

 

アンコール オクラホマミキサー 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

 

協力 シンフォキャンバス

 


2021.5.22

吉田篤ヴァイオリンコンサート/タンゴピアニスト青木菜穂子を迎えて【Streaming+】

配信初登場のお二人、素晴らしい演奏でした。前半は甘く優しく時に軽やかに、美しい名曲集。後半はタンゴ2曲を楽しんだ後、「チャルダーシュ」「ハンガリー舞曲第5番」「ひばり 」と怒涛の3曲連続、超絶技巧と圧巻のヨシダ節。テンポをとる青木さんのピアノとともにどんどんのっていきます。

 

Violin 吉田篤

Piano 青木菜穂子

 

ガルデル/ポル・ウナ・カベサ

ガルデル/思いの届く日

青木菜穂子/新緑のワルツ Vals del verde nuevo

ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女

フォーレ /夢のあとに

ラパルスリー/私の心はヴァイオリン

 

アレタ/マリポシータ

コビアン/ロス・マレアドス (酔いどれたち)

モンティ/チャルダーシュ

ブラームス/ハンガリー舞曲第5番

ディニク/ひばり

ポンセ/エストレリータ

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

協力 シンフォキャンバス


2021.7.25

N-sphere Concert [Streaming+】

Nobo Carlos Gontaの曲とアレンジとギターで、西田紀子のフルートの魅力炸裂。

プログラムは、幻想的な「時の扉」「時の翼」から始まって、フルートとギターの美しいこと、楽しいこと。クラシック、ボサノバ、フラメンコ、ジャズ、一つの枠にとてもおさまらず。西田さんのオリジナル「ケルトズッコケると」も最高。「ベニスの謝肉祭」もすごかった。

 

N-sphere

Flute 西田紀子

Guitar  Nobo Carlos Gonta

 

西田紀子:ケルトずっこケルト

岡野貞一:朧月夜

ポール・アグリコル・ジュナン:べニスの謝肉祭

Nobo Carlos Gonta:時の扉、時の翼、Hannah、Blue Mosque、月の声を聴く、ほか

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 

 


2021.12.11

遠藤律子Piano 平松加奈Violin 田中詩織Viola【Streaming+】

〜ピアノと弦で贈る昼下がりのクラシックジャズ〜

女子ジャズ2021 特別編 https://setagayawomensjazzfest2018.jimdofree.com

 

ジャズピアニスト遠藤律子さんが、広い分野で活躍中のヴァイオリン平松加奈さん、ヴィオラ田中詩織さんに声をかけて名手が揃いました。プログラムは、美しいメロディのクラシック曲のジャズアレンジ、オリジナル曲も交えて弦とピアノのトリオで最高級の演奏で、躍動感あふれる新感覚のジャズをたっぷりお楽しみいただきました!

 

Piano 遠藤律子

Violin 平松加奈

Viola 田中詩織

 

第一部

 

Menuett (J.S.Bach) 田中詩織・遠藤律子

Pinoco (田中詩織田中詩織・遠藤律子

Merry Widow Walts (Franz Lehár)平松加奈・遠藤律子

Kiri-te (平松加奈)平松加奈・遠藤律子

楽に寄す(Franz Schubert) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

 

第二部

 

Salsa Mazurka (Fryderyk Chopin)遠藤律子ピアノソロ

去りゆく人に(遠藤律子)平松加奈・遠藤律子

心配しないで(遠藤律子)田中詩織・遠藤律子

恋はやさし野辺の花よ(Franz von Suppé) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

Sicilienne (Gabriel Urbain Fauré) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 

 

 


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山口佳子&鳥木弥生Duo!Duo!Duo! 配信コンサート

ブリーズノートの配信コンサート第2弾

「昼下がりのサロンコンサート Duo! Duo! Duo!」

山口佳子(ソプラノ) & 鳥木弥生 (メゾソプラノ) with 博之(ピアノ)

 

アーカイブ配信も入れて、年末年始の1週間お届けしました。

ご視聴の皆様、ありがとうございました!

  

「愛とディスタンス」をテーマに、なかなか普段聴けない名曲、何度聴いても飽きない名曲、あっと驚くあの歌この歌などなど、プログラムは大変贅沢なものになりました。

 

華のある歌姫たちを迎えて、ステージではまちがいなしの二人の魅力を配信でどのくらい伝えられるか、どきどきでしたが、素晴らしいパフォーマンスをお楽しみいただけたのではないでしょうか。

 

 

1曲目はモーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」より アンニオとセルヴィリアの二重唱“ああ、これまでの愛に免じて許してください” 

愛する人を皇帝が妻にすると決め、アンニオは、皇帝の使者としてセルヴィリアのもとへ行きます。愛し合う二人はどうなるのでしょう。韓流歴史ドラマにもありそうな展開。

鳥木弥生アンニオと山口佳子セルヴィリアのうっとりするほど美しい二重唱♡

 

 

続いて、イタリア歌曲2曲、これもまた美しい。

 

ルイージ・マンチャの「側にいることは」。時代は17世紀の後半、ウィキペディアに載っていた歌詞はこんな感じ。

 

愛する美しい偶像の側にいること、
それは一番すばらしい愛の歓びである。

恋焦がれる女から遠く離れていること、
それは最もつらい愛の苦しみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/側にいることは

 

そして、ドナウディ作曲の「ああ愛する人の」、こちらは19世紀の後半、こんな歌詞で始まります。

 

ああ、魅惑に溢れた愛する人は失われてしまった。 
私の栄光であり誇りであった人は 
私の目から遠い。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ああ愛する人の

 

 

 

前半の最後は、オペレッタ「こうもり」から3曲。

 

待ってました!

 

さんのMCによれば、こちらは「夫婦のディスタンス」

なるほどー^^

 

で、さん、オルロフスキー侯爵に詰め寄られてました(笑)

 

 

 

後半はすべて日本の歌です。

 

まずは山口佳子、“百合のアリアと子守歌”

オペラ「夜叉ヶ池」より(作曲:香月修、台本:香月修、岩田達宗、新国立劇場2012-2013 新制作/創作委嘱作品

 

 

そして、前半の男装から変身、メゾソプラノ鳥木弥生による

オペラ「滝の白糸」より 母のアリア “さなきだに”

(作曲:千住明、台本:黛まどか、2013-2014初演 金沢市委嘱作品

 

日本の現代オペラ、発見でした。

 

今回はどちらも原作が泉鏡花。

百合は出かけたまま帰ってこない夫を待っています。何が起きているのか、不安な気持ち。

 

欣也の母は、鏡花の原作では登場しない人物とのこと。息子と自分を陰ながら援助してくれた大恩人の白糸が殺人犯に、いても立ってもいられぬ母は、法廷で切々と歌います。

 

変えられない運命、引き裂かれる愛、犠牲、死、美しい言葉に美しい旋律、機会があれば、ぜひ舞台を観たいと思いました。美術や明かりはどうだろう、興味津々。ぜひ再演を!

 

 

 

 

 

閑話休題「お便りコーナー」。

 

実践している「風邪の予防法」や、憧れのホール、これからやりたい役、などの質問に答えたり、幼い頃、尾道(おのみち)はいつか来た道」とずっと歌っていた方のお便りからの「あるある」やら、楽しく盛り上がりました。

さんは、ピアノに加えて司会役からトーク、昭和歌謡ラストの「まさかのメドレー」アレンジまで、最高でした。本番中我慢できなくて、スタッフのほんとの笑い声が入ってます。

 

笑いのトークからさりげなく「君の名は」の紹介、そして「長崎の鐘」永井博士のこと、聴く人はそのまま歌に深く入り込みます。素晴らしい進行。

 

忘却とは忘れ去ることなり...「君の名は」ナレーションは鳥木さん!
「長崎の鐘」、最後は山口さんのオブリガードが入ります!
山口佳子さんの日本の歌は、一度聴くとやみつきになるような魅力があり、以前「蘇州夜曲」を聴いた時もしびれました。
鳥木さんの日本の歌でこれまでに聴いたのは「恋のバカンス」「虎のパンツ」(!)
あ、虎...は日本じゃなかった。オリジナルはフニクリ・フニクラです。
今回の「長崎の鐘」は「さなきだに」とともに新たな感動でした。
心に迫る歌唱、今も脳内でメロディが鳴っています。

 

 

ラストのザ・ピーナッツメドレーが始まった時は、チャットでも「モスラ!」「まさかのモスラ!」と反響が。ですよねー

しかもフリまでついていました。

手は、モスラを歌うザ・ピーナッツを真似てます、よろしければYouTubeでご確認ください↓

そういえば衣装や小物も、昭和レトロな姉妹っぽい♡

 

視聴者の皆さまも、「恋のバカンス」は、一緒に体が揺れたのではないでしょうか。

 

終了!

 

お花は第1回に続いて、久保島一裕さん(flowershop K.I.S 草月流いけばな師範)

モダンとクラシック、和と洋の融合、出演者たちにぴったりの自由なイメージで、コンサートを華やかに彩っていただきました。

 

頼りになるヘアメイクは松井知子さん、ほとんど時間がない中でリハから本番第1部、衣装替えしての第2部もばっちり、安心でした。

音響・配信 宮本宰さん、「アーカイブ」で視聴しながら、音のバランスにあらためて感動。

撮影 柗下仁美さん、壷井濯さん(スイッチ)、こちらも臨機応変、ますます面白くなってきましたよ。
盤石のスタッフ、次回もよろしくお願いします!

 

初めてのスタジオでほぼぶっつけ本番、3人の臨機応変、当意即妙のトークや動きは見ていて驚嘆するばかり。豪華な選曲に歌姫二人の魅力と実力、それを盛り上げる辻さんのピアノとMC、最高の年末年始特番でした。

 

ブリーズノートの「街にオペラがやってくる!」=街オペでは、ホール、サロンとご一緒して来た山口佳子、鳥木弥生のおふたり。今回配信では博之という強力な助っ人も得て、終わってみてやはり、ただものではないという印象です^^

今後の二人の活躍に大注目。

そして街オペもまたぜひお付き合いいただきたい。一緒に皆様のもとへと参りましょう。

実現はコロナが収束をみてからかな。

楽しみにしています!!

 

山口佳子の演奏活動は→https://yohhin33.at.webry.info/202005/article_1.html

鳥木弥生official site→https://yayoitoriki.com

博之official site→https://hiroyuki-tsuji.themedia.jp

 

 

最後の写真は鳥木さんの自撮りを拝借しました。

歌姫は自撮りもセンス抜群、足も長けりゃ手も長い!

 

 

おまけです。

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久々の映画館〜「スパイの妻」

 

先日は、黒沢清監督「スパイの妻」がみたくて久々に映画館へ。

「しむら、うしろー!!!」的なのめり込みから、屋台崩しで胸締め付けられる、マスクの息苦しさを忘れる面白さ。映画館が予想以上の人出、閉所で暗闇でマスクという初めての経験で、最初居心地が悪く、まずいぞ、と思ったのですけど、よかった。

 

蒼井優が演じるヒロインは型にはまらず忖度なし、好きです。昔みたフランス映画を思い出しました。「スパイの妻」とは、他の誰でもない彼女自身の言葉であることがとても面白く、ちょっと笑っちゃうくらい。彼女の魅力をあらわしています。

 

映画の中で見る731部隊の建物は、本物じゃなさそうですけど、古い写真が持つ怖さがあって、私はやはり写真で見たアウシュビッツを連想していました。それを見ている今のことも考えさせられたから、ますます怖い。お見事です。

 

ベネチア映画祭の審査員クリスティアン・ぺッツォルト監督のコメントに、「オペラ的なリズムと画作りで政治的ドラマを描く」とありましたが、「オペラ的なリズム」とはどんなものでしょうか。気になっています。

 

 

おまけの写真は、映画の前の腹ごしらえ。

誰かと映画を見るときの楽しみのひとつです。この日は無印カフェ。

 

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久々の、「0歳からの音楽会@ななつのこ」

ソーシャルディスタンスなのに、音楽家と、お客様と、ななつのこのスタッフ皆様と、とても近くに感じました。不思議ですね。プログラムを見ながら、「好きな曲があるよ、よかったね」なんて会話が聞こえてきたりすると耳がピクリと動きます。魔法少女kanacoとドラキュラ伯爵とうさぎのふりしたプーさん(!)も参加して、0歳から60代?まで、嬉し楽しの秋のミニコンサートになりました。佳名子さん、陽三さん、素敵な演奏、楽しいコンサートをありがとうございました!
4月以降の主催コンサートはすべて延期、出前コンサートは中止となっていましたので、小さな小さな音楽会から再開できたことがとても嬉しいです。「コミュニティカフェななつのこ」と「公益信託世田谷まちづくりファンド」のご協力、サポートにも心から感謝を。次回は新年1月10日(日)、コミュニティカフェななつのこにて、ニューイヤーコンサートをお届けする予定です。 どうぞお楽しみに。

コンサートができない中、8月に撮った動画を絶賛公開中です。

遊びながら、踊りながら、寝っころがっても眠ってもOKの、自由に楽しむ音楽会、

おうちでも!と作ってみました。期間限定、なんと10月18日、明日までです!

 

「家事をしながら聞きます。」

「美味しいご飯が作れました!」

「孫と一緒に楽しみました。」

「パッヘルベルのカノン、癒されます」など、嬉しい声が届いています。

 

よろしければ雨の週末、のぞいてみてください。

 

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ワルツが踊りたい!〜 レナード・コーエン “Thanks for the dance” 〜

 

カナダ出身の詩人、シンガーソングライター レナード・コーエン、

20代の頃、LPレコードをカセットに入れてもらって繰り返し繰り返し聴いていました。

 

その後、一人で音楽を聴くことがなくなってからしばらく離れて、次に聴き始めたのが10年ほど前のこと。

 

インターネット検索中に偶然目に飛び込んできた、「レナード・コーエン |ソニーミュージックオフィシャルサイト」。

 

あれ? 確か彼は数年前に亡くなったはず、と驚き、よくよくみれば、2019年11月に新しいアルバムが出ているではありませんか!しかもすべて新曲…

 

https://www.sonymusic.co.jp/artist/LeonardCohen/

 

 

 

 

2016年の11月、亡くなる3週間前にリリースしたアルバムが大変好評で、そのことに感動したレナード・コーエンは、息子のアダム・コーエンに話をし、作っていた楽曲の完成を託します。亡くなる直前のことです。そして、そのための手引きとヴォーカル音源を残して旅立ちました。

 

レナード・コーエンを愛する複数のプロデューサーやミュージシャン達、多くの人が参加して、このアルバムを作り上げたとのこと。

 

アダム・コーエンの「僕よりも素晴らしい熟達したプロデューサー達に対する僕の強みは、彼らが知らない父の嫌いなものを僕が知っているということ」という言葉から、一つの音楽アルバムが完成する過程の複雑さ、面白さに惹きつけられました。

 

アルバム制作の背景を探る映像をご紹介。

「設定」で日本語字幕をつけられます。

 

 

生命が終わる瞬間まで輝き続けて、この世を去った後もこうして新しい作品が生まれることに驚き、さらに、そのでき上がりの見事さに感嘆します。ほんとうに、レナード・コーエンがまだ生きているかのようです。

 

 

 

アルバムのタイトルになっている曲「THANKS FOR THE DANCE」

 

Thanks for the dance

踊ってくれてありがとう、

ワン、トゥ、スリー、ワン、トゥー、スリー、ワン…

 

 

レナード・コーエンの歌には「ダンス」がよくでてきます。

いつも少し官能的で、同時に思索的。

年とともに声と歌い方は枯れた感じで余白があり、齢を重ねた人のユーモアも感じさせます。

 

「ありがとう、いつまでも踊ってくれるかい?」

 

このアルバムの日本語のコピーです。

イエス!!

ウイ!!

 

 

ワルツが踊れるといいのだけれど。

踊ってるフリだけでもやってみたいものです。

手を取って揺れればいいのでは?

リズムに身を委ねて、軽やかさを忘れずに。

 

ワン、トゥ、スリー、ワン、トゥー、スリー、ワン…

 

 

 

 

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アレイホールで弦楽四重奏

2020年7月5日

再開と再会を祝す【夏への扉】コンサート

Ensemble Alley - 森下幸路と仲間たち

 

アレイホールから、「動き出すことにしました、怖くもありますが」...とお便りいただいて、これはもうぜひに、と予約お願いしたコンサート。やはりといいますか、あっという間に満席だったようです。

 

誰もが、待ち望んでいた(いる)んですね。

 

7月の初めのコンサートでしたが、今も久々の感動体験を心の中で反芻しています。

 

 

運良く、夜の部のコンサートに行くことができました。

 

 

森下幸路さんの3月のアレイホール コンサートを逃していたので、今回はとても楽しみにしていました。初めてです。

 

【演奏】

Violin 森下幸路、 Violin 平山慎一郎、Viola 小倉萌子、Cello 村井将、Piano 川畑陽子

 

【プログラム】

 

1. モルゲン(明日)/リヒャルト・シュトラウス 

 

シュトラウスの歌曲です。太陽が輝く明日、幸せな二人...美しいメロディ、詩の朗読は、俳優の坪井美香さん。

 

2. 弦楽四重奏曲8番/ショスタコーヴィチ 

 

楽譜には、作曲者によって「ファシズムと戦争の犠牲者の思い出に」と書かれているそうです。第2次大戦で、連合軍とソ連軍による徹底した攻撃で壊滅させられたドレスデンの街(旧東ドイツ)を訪れたこと、ソ連共産党に入党したこと、などで、ショスタコーヴィチは精神的にかなり辛い状況にあったようです。

 

演奏の前に伺ったそんなお話から、大きな歴史のうねりの中に否応なしに巻き込まれ、翻弄された芸術家たちのこと、後世に残る優れた作品を生み出す一方で、道をたたれた人など、そして今、世界中の芸術家たちが巻き込まれている未曾有の事態について思いました。

 

でも、それは演奏を聴き終わってから、かな。

聴いている間はただただ無心で弦楽アンサンブルの響きにひきこまれ、漂っていた気がします。

 

 そして最後の曲。

 

3. ピアノ五重奏曲/ブラームス

 

何よりも、音楽家たちの情熱と演奏する喜びが、五重奏の音の重なりとともに胸に迫ります。今ここで聴くのにこんなにふさわしい曲はないだろうと、この場に居合わせたことについて、感動と感謝しかありませんでした。

 

 

 

ホールは換気システムを新しくされたとのこと、公演は密にならぬように細心の注意を払い、昼夜2回とされました。このような状況でも素晴らしい演奏を楽しめたことがうれしく、力をいただきました。

 

アレイホールの「今」は、こちらから。

http://alleyhall.music.coocan.jp/event/

 

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スカーフを洗う

 

ふと思い立ってお気に入りのスカーフを洗う。

 

全然洗濯日和ではないのに。

梅雨前線はいつまでも日本の上を動かず、記録的な大雨はまだ続くと言う予報。

被災地の写真に胸が痛みます。

 

クリーニング屋さんに頼むべきか...ちょっと不安。

でも洗いたいと思ったからそっと、大切に。

 

うん、まあいい感じかな。

 

 

それからボサノバをかける。

 

40年以上前にラジオで流れたアストラッド・ジルベルト、「How Insensitive」。

その時かかったもう1曲が、吉田拓郎が歌う「よろしく哀愁」で、絶妙の取り合わせでした。はたして同じ番組だったかどうか、記憶は不思議だから、頭の中で都合よく編集しているかもしれません。

けれどそれ以来、How insensitive ⇄ よろしく哀愁 by よしだたくろう、条件反射です。

音楽でタイムトリップ、その時代の気分が一気に蘇りますね。

 

 

 

どうしてる?とママ友から電話あり。

どうしてる?だけで嬉しい電話。

励まされました。

 

 

吉田拓郎は、長髪でジーンズに下駄履きバンカラのイメージと思いきや、原宿〜表参道辺りや安井かずみもなじみます。

 

せっかくだから、こちらの曲も。

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学芸大の隠れ家レストランへ

平日の夕方、学芸大学のイタリアン「La Fontana Azzurra ラ・フォンターナ・アッヅッラ」へ。久しぶりでした。

https://lafontanaazzurra.gorp.jp

 

中原弘光シェフが銀座のレストランのグランシェフだった頃に、ブリーズノートは、「美味しい料理と美味しい音楽」シリーズでコンサートをやったことがあります。それ以来、シェフの作る料理と人柄のファンです。宮崎出身、同郷です。

 

アーカイブから、その時のレポートをスクショで貼り付けておきます↙️

 

 

学芸大に大人の隠れ家レストランをオープンしてからはなかなか伺えず、今回はご相談を口実に(てか、お願いですなm(_ _)m... )エイっとばかりに一人で、久々の東横線。 

 

この日いただいたのは:

北海道産水牛モッツァレラと徳島産のフルーツトマトのカプレーゼ。

きれいですねー

 

北海道で水牛モッツァレラを作っているのか!

 

 

1杯目のグラスワインがトスカーナだと聞いて、Stingがトスカーナの別荘でやったライブのDVDがどんなに好きか、熱弁をふるってしまう。トスカーナの風景がすでにパアーっと目の前に広がるのです。

 

 

 

ムール貝とレモンの白ワイン蒸し 黒胡椒風味。

ムール貝はここでしか食べません。

 

大人気の 冷製カルボナーラ トリュフ風味

ゴロゴロお肉のラグー ペンネ 

ゴルゴンゾーラとくるみのニョッキ はちみつ添え、、、

嗚呼、あれも食べたいこれも食べたい、、、

 

迷いましたが、今日は、イタリア産ポルチーニのリゾットで。

平たいお皿に綺麗に丸く盛り付けられていました。すごく食べたかったからパクパク食べて、オットイケナイ、と写真を撮りました。

食べちゃった手前を隠して^^;

 

 

 

2杯目のワインも白で。南チロルのアルト・アディージェ、シャルドネ。

おすすめです。うまし。

 

焼き芋ティラミス、宮崎の焼き芋屋「sazanka」さんと中原シェフのコラボだそうです。卵、砂糖を使っていないとのこと、上品な甘みでヘルシー、素敵なオリジナル・ドルチェがまたひとつ誕生ですね。

 

大満足でお食事終了。コーヒーも終わり、最後の最後に赤ワインを1杯。

至福のひととき。

カウンター席で、透明カーテン(とは言わない?)越しのシェフとの会話も楽しく、ついつい長居してしまいました。

今日は早く帰るよ、と出かけて来たのに。

まったくやったことのない(ウソ)自分ご褒美ということで。

 

おみやげ、テイクアウトでお願いした、もちもちゼッポリーニ。

10個入りだったんですけどね。

気が付いた時には2個、あれ!?

今、テーブル席は椅子を減らして営業中とのこと。

飲食店にも本当に厳しい状況が続いています。明日どうなるかもわからない、嘆いていても始まりませんから、知恵を絞って工夫して。

 

ラ・フォンターナ・アッヅッラのテイクアウトメニュー、3500円フルコース・2人前から、というのがすごく充実していました。今はやっていないのかな。他にも、オリジナルドルチェや自家製パンなど、取りに行ける距離の人は特におすすめです。


隠れ家レストランですから、親しい人、ご夫婦で静かにお食事するのもありかと思います。美味しいものが好きなら、お子さんもOKのはず。ご確認のうえ、本物をぜひ。

東横線学芸大の駅から2分です。

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今は焦らず油断せず。

2020年前半、世界は、600万人以上もの人が新型コロナウィルスに感染する未曾有の事態となりました。日本の緊急事態宣言は解除されましたが、はたして収束に向かうのかどうか。焦らず油断せず、情報に目を凝らし注意深く過ごす、そんな日々が半年か、1年か、続くと覚悟しています。

 

感染された方はもちろんですが、たくさんの方が、いえ誰もが、何かしらの影響を受け、つらい体験をされていることでしょう。

 

冒頭のご挨拶に「お見舞い申し上げます」と書くと他人事のようで、言葉を探しましたが見つからず。

 

色々と考えている時に、世界各都市の様々な人々のコロナとの闘いを追うドキュメンタリーを観ました。

 

NHKスペシャル「世界同時ドキュメント 私たちの闘い」

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/2N5MJ37W2P/

 

 

世界各地で20人以上に、2ヶ月間にわたりスマホの自撮り動画で、起きていることを記録してもらう。スマホを持つ手の指が写りこんでいる画面もそのままに、それを「同時ドキュメント」として編集、まとめた番組です。

 

不安と絶望の中から生まれる連帯と希望を、すぐ近くにいるような臨場感で見せてくれました。

 

「連帯」というのは、まさに「他人事」の反対です。他者に共感し、それぞれができるやり方で励まし助け合うこと。たとえ些細なことであっても、「連帯の行動」がウィルスの猛威を克服する希望につながる...間違いないです。時間がかかるとしても、です。

 

小さな子どもを遊ばせているご近所さんと、通りすがりに笑顔を交わすだけでも。

 

ブリーズノートの企画コンサートは、4月以降、7月までの予定をすべて延期としました。出前コンサートも中止となっています。新しい「ご注文」も当分なさそうです。

https://www.breezenote.jp

 

「出前コンサートのブリーズノート」をたちあげたのは、2011年12月、東日本大震災の年でした。

 

良質の音楽を、生で、暮らしのなかで、楽しみませんか、というのが基本のコンセプト。演奏家の顔が見える距離でアコースティックな音の体験、美味しいお茶やお酒があれば、話もはずもうというものです。

 

すぐれた演奏を聴いた時の感動は、わーっとその場をかけめぐり、知らない同士も顔を見合わせ拍手喝采。その瞬間、日々の憂さや悲しみは脇へ、たとえひと時でも楽しい時間は心に刻まれるでしょう。そんなコンサートをクラシックもポピュラーも、0歳にも100歳にも、ふだん出かける機会のない人たちにも、等しく届けたいと思いました。

 

距離の近さ、空気感、ライブ感こそが大切なことですから、ブリーズノートは今年の2月からずーっと非常事態。心おきなく、皆で音楽を楽しめる日が来るのを待ちながら、できることを考えています。

 

まずは一人一人、生きなくては。

生きてこその文化芸術、音楽です。

 

今を生きぬく術(すべ)を考え、これからの新しい形も模索しなくては。誰もが同じ思いを抱えていることは、ひしひしと伝わってきて、ある意味楽しみなことでもあるのです。

  

 

 

写真は40年前(!)のパリ、カルチエ・ラタンの裏通りで撮ったスナップです。

演奏していたミュージシャン達が国籍いろいろ、めちゃくちゃ上手い。

 

「これからドイツをまわる」と隣り町に行くような感じで言うのを聞いて、極東の島国から来てるもんだから、そうか陸続きなんだなー、と大いに感心したものです。

 

20代で、海外で暮らしたことは得難い体験でした。

子ども達が、若い人が、世界中自由に周れる時が1日も早く訪れますように。

 

 

移動も旅もままならない日々、心に羽をつけて数分間、花の都パリへ音楽の旅を。(「パリの空の下」ZAZ)

 

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0歳からの音楽会「夏のしらべ」

そして、ふりかえり第2弾、0歳からの音楽会@ななつのこ

今回は、フルートとハープの音楽会、題して「夏のしらべ」

6月23日、暦ではちょうど夏至に入ったところでした。

 

 

 

この6月に、0歳からの音楽会は「公益信託 世田谷まちづくりファンド」の助成が決まりました。事前の書類審査とまる1日かけた(長い!)公開審査会、大変というよりはワクワク楽しみでしたこれまでの活動と今後の事業展開(案)について評価をいただくことは、どんなことでもプラスになります。

枠にとらわれない小さな音楽会、ここからまた広がりそうです。続けてきてよかった。フルート奏者渡邉加奈さんを中心に、たくさんの音楽家たちとななつのこのご協力のおかげです。

 

 

今回は、その渡邉加奈さんのフルートと、堀越恭子さんのグランドハープのデュオ。華麗なる室内楽の世界を0歳から80代までの方達と楽しむ、素敵なコンサートになりました。

優雅で心地よい中に、爽やかさも感じられたのは選曲でしょうか、それともふたりの演奏?きっと両方かな。「水や風を感じました」と書いてくださった方がいました。

 

アンケート「好きだった曲は?」への答えは見事に分かれていて、つまり全部よかったんですね♪ 七つの子、浜辺の歌(モルナール編曲)、グリーンスリーブス変奏曲、フルートとハープのための協奏曲 第2楽章、ユーモレスク、劇音楽「母」より“霧が晴れていく”、etc. よく知っている曲、初めて聴く曲、生で近くで聴くと感動もひとしお。終演後の楽器体験では、音楽家とハープを囲んで、しばらく話しが弾んでいました。

 

 渡邉加奈さんが「しあわせなコンサート」と言ってくださったけれど、まさに。ご参加の皆様、加奈さん、恭子さん、「しあわせなコンサート」をありがとうございました。共催ななつのこのスタッフの皆様にも、いつもながらお世話になりました♡

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仲田淳也のクラシックBAR vol.2

1年の半分が過ぎて、後半が始まりました。

6月中に終わらなかった「6月のふりかえり」、第1弾です。

 

 

先ずは6月6日(水)、大人の寄り道@下北沢「酒・蔵・シック」から。

オペラ指揮者の仲田さんが、「今聴きたい、演奏したい」音楽家をゲストに招いて送る「仲田淳也のクラシックBAR 」第2回のゲストは、パーカッション星出朱音さん。

 

星出さんは20代、新進気鋭、オーケストラに所属するティンパニ奏者です。

大きなカホンを背負って、そりゃあもう色んな種類のたくさんの楽器やら、アマゾンで採ってきた(嘘です^^)木の実やら、持って来てくれました。

 

お助けゲストの工藤ゆかりさんが加わって、ピアノ、ヴァイオリン、パーカッションが、ソロ、デュオ、トリオ、ジャンルは色々変幻自在。そもそも、仲田さんがコード譜OK、アドリブもポーカーフェイスで受けて立つ方ですから、どんなプログラムになるかわくわくだったのです。

 

クラシック、オペラの名曲、ポピュラー音楽、あくまでもメロディーは歌うように美しく、しかもリズムが入った時の見事な躍動感、仲田さんならではの選曲と構成で、本当に贅沢なコンサートでした。

 

 

 

 

 

 

そして、何と言っても今回の注目は歌! 

弾き語り!!

 

朱音さんは歌うのは初めてとのこと。パーカッションを叩きながら歌うのは大変だと笑っていましたよ。

マスターはどうも初めてではない、らしい…
お二人とも素敵でした。アンケートでも好評♡

 

休憩中は、日本酒プロデューサー上杉孝久さんに選んでいただいた、三重県の伊賀と能登のお酒二種。

どちらも実に旨し、人気でした。「令和」という名前のお酒にやはり反響大♪上

杉さん、みすずさん、ありがとうございました!

 

 

次回は、8月28日(水)19:00 下北沢アレイホール
ピッコラードトリオ:渡邉加奈(fl.) 岡田渉(cl.) 船本貴美子(pf.)  


詳細は後ほど、どうぞお楽しみに!

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下北沢アレイホール

「酒・蔵・シック」の話題をもうひとつ。

アレイホールのこと。

 

HPの「場を遊ぶ、音と戯れる」という言葉とデッサンに吸い寄せられて、見学と面談(?) に伺ったのが2018年の年が明けてすぐでした。

アレイホールを造られたのは、建築家の内藤恒方さん。ここで、奥様の嬰子さんがコンサートの企画をされたり、ワインの会をされたり。コンサートの後には、嬰子さん得意のお料理やワインが振舞われて、その記録は「クッキングノート/アレイホール 1988〜2003」(内藤嬰子著、私家版)として残っています。

 

そんなこんなのアレイホールの歴史を詳しく知ったのは、嬰子さんが亡くなられてから。今年4月のお別れ会でのことでした。
初めてお会いした時に、もうすぐ90歳と伺ってびっくりしたらニコニコ笑顔、チャーミングなレディでした。またいつかゆっくりと思って、その「いつか」がないことがとても寂しいです。

窓から見える木、ニューヨークスタインウェイ、フローリングの床、厨房のカウンター、テーブルや椅子、古いことも魅力になる、全てが温もりのある空間です。暮らしの延長に自然に音楽やアートがある場所だったんだなあ、と今思っているところです。

内藤嬰子さんのレシピとは比べられませんが、こちらは「酒・蔵・シック」の心ばかりのおもてなし。手伝ってくれる仲間たちが切って盛り付けてくれます。4月は参加のお客様おもたせの、ゆで筍に皆感動でした。

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 音楽と日本酒のコラボ

明日(6/6)のアレイホール「酒・蔵・シック〜仲田淳也のクラシックBAR」の話題を二つ。その1です。

日本酒プロデューサー上杉孝久さんが、1992年に東武百貨店本店のお酒売り場内で開店した「BAR 楽」。20年間にわたって、売り場面積当たりの売り上げでトップクラスの数字を維持、伝説の日本酒バーと言われています。小さな蔵の隠れた地酒を、テイスティングスタイルで飲めるバーがデパ地下に。日本酒の若い女性ファンがぐんと増えたというのも納得。

上杉さんと奥様のみすずさんのご協力のおかげで、音楽と日本酒のコラボ、大人の寄り道「酒・蔵・シック」が実現しました。毎回、音楽、日本酒ともに、通の方もそうでない方もお楽しみ頂けます。気軽だけれど、けっこう「がっつり」なところもあり、生の美味しさと面白さがそこかしこに。明日も楽しみです。

https://www.breezenote.jp/「酒・蔵・シック」日本酒2018-19/?fbclid=IwAR1lOSpGm-qF-yV89StnZpneEwaBJHxyNNNn9Gw_--7MwnV_FTxo8UCcasE

 

ただいま東武百貨店本店のお酒売り場では「小さな蔵の隠れた地酒祭り」開催中。上杉さんの企画で始まり20年続いているそうです。「楽」はもう行けないけれど、こちらはちょいちょいのぞけそう。
http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/shop/101968501/

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「酒・JAZZ」〜遠藤律子ピアノトリオ〜

( Photos by Yumi I, Tomoko S)

 

昨年から下北沢のアレイホールで始まった、ブリーズノート「大人の寄り道〜酒・蔵・シック」、4月は「酒・JAZZ」とタイトルを変えて、遠藤律子ピアノトリオの登場でした。

 

 

遠藤律子さんは、ジャズピアニストとして40年近いキャリアの持ち主。国内のライブハウスやジャズフェスはもちろん、バンドを率いて中南米、ヨーロッパ、中国など、海外公演も数多く成功させています。

 

遠藤律子オフィシャルサイト→http://www.endoritsuco.com

 

昨年誕生した「せたがやウィメンズ・ジャズ・フェスティバル 2018」では、音楽ディレクターとして、企画、構成、アレンジ、当日の司会、演奏、メンバーを率いて素晴らしいパフォーマンスで聴衆の心を掴みました。

 

せたがやウィメンズジャズフェスティバル2018 HP→ https://setagayawomensjazzfest2018.jimdo.com

 

ベース山口彰、ドラムス藤井学が参加するピアノトリオは、誰もが聞いたことのある懐かしいヒット曲、童謡唱歌、ラテン、クラシックの名曲などを、スイングやサンバ、8ビートなどのリズムに乗せて演奏します。

 

今回も、オープニングの「アクエリアス」から最後の「デライラ」、アンコールの「オクラホマミキサー〜マイムマイム」、「花」まで、素晴らしいアレンジと演奏で、時の経つのを忘れる楽しいコンサート、もちろん最後はスタンディングオベーション!

 

ミッシェル・ルグランに捧げる「ロシュフォールの恋人たちメドレー」のおしゃれなこと。

遠藤律子オリジナル、弾き語りの「心を寄せて」は、藤井学ドラマーとのデュエットで。私くらいの世代の女性にはぐっときますね。お友達のお見舞いにプレゼントしたい、とCD購入された方がいました。

 

アレイホールは、とてもあたたかい空間です。スタインウェイのピアノが美しい音色を奏で、ベース、ドラムスとともによく響きました。

 

演奏の合間のドリンクタイム、日本酒テイスティングコーナーはもちろん大もりあがり、お茶の方もお酒の方も会話が弾みます。

 

なんと、たけのこ採れたてを茹でて差し入れ頂きました。

やったー!

さっそく、おつまみに。何にもつけなくても美味しい、旬の味最高です。

 

今回のお酒の銘柄を、上杉みすずさんに頂いた説明をもとにご紹介しておきましょう。

 

 

包みをこれから開けます。
包みをこれから開けます。

 

★純米大吟醸 原酒 「義侠山田40 仕込み27号」 山忠本家酒造(愛知県安西市)

日本酒通の方も滅多にお目にかかれない特別なお酒とのこと。お値段もスペシャル!

新聞紙に包んであるのは、光による劣化を防ぐためだそうです。

   

★純米無濾過生原酒 「白馬錦」 薄井商店(長野県大町市)

この時期だけの無濾過生原酒。「まるで美味しい水を飲んでいるよう」「北アルプスの伏流水は軟水なのでこのような優しい味わいになります」と上杉みすずさん。

 

★ 特別純米 無濾過生原酒「白龍 直汲み(ジカグミ)」 吉田酒造(福井県福井市)

24歳の次女が杜氏になり醸している話題のお酒とのこと。自社の栽培した米だけを使っているそうです。タンクでしぼったお酒を直接瓶詰めに。

 

★純米「春一献 上杉スペシャル」 吉乃友酒造(富山県富山市)

純米、純米吟醸、純米大吟醸のすべての酒母(酒を醸す酛=モト)を集めた貴重なお酒。本来は蔵人が楽しむための酒を、日本酒プロデューサー上杉孝久氏の要請で60本だけ瓶詰めに。ラベルも上杉さん筆。アルコール度数10%。

 

 

今回初めて入ってもらった、PA山下さんが実に楽しそうにやっていたのも印象的。

いい音(生音に近い)でした。

 

写真をたくさん撮ってもらいました。遠藤律子ピアノトリオの魅力満載。

どれもいい写真で選ぶのに迷う、迷う。

 

「女子ジャズ」仲間のシンガー、宮崎友紀子さんも写っていますよ。見つけてね。

撮ってくれたカメラマン(ウーマンです)お二人、ありがとうございます、素晴らしい!

 

「酒・JAZZ」は、「女子ジャズ2019」の最初のイベントでもありました。

立ち上げて2年目、この後も素敵なイベントを予定しています。

どうぞご期待ください。 

 

最後の写真は、お土産の漢方のお茶「ほがらか」。

ありがたや、差し入れの鈴乃⚪︎餅&最中と一緒に頂きました^^

ホッと一息、癒されます。

茶つぼのお茶は、千歳烏山のコミュニティカフェななつのこでお取り扱い中。

 

「酒・蔵・シック@下北沢アレイホール」次回は6月6日(木)、

「0歳からの音楽会@ななつのこ」は6月23日(日)です。

 

皆様のお越しをお待ちしています!!

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指揮者の腕は筋肉質?!〜0歳からの音楽会@ななつのこ

春が来た!

 

0歳からの音楽会@ななつのこ〜スプリングコンサート〜

 

1月に予定していた「ニューイヤーコンサート」が、インフルエンザの猛威で中止に。

出演予定だった指揮者の高山美佳さんが、プログラムを春の音楽会に構成を変えて

満を持しての登場です。

 

題して、「華麗なる大円舞曲と鳥のさえずり」

気分は音楽の都ウィーンの春♪

 

気持ちのよい休日の朝、午前10時を過ぎた頃

ママと二人、パパと二人、家族で、3世代で、お友達と、

静かだったカフェが少しずつ賑わい始めます。

晴れてよかった!

 

オープニングはピアノで「こうもり序曲」(シュトラウス2世)

続いて、ピアノと歌で(高山さんすごい!)「春の声」(同じくシュトラウス2世)

ドイツ語ですが、弾けるような春の喜びが伝わります。

 

そして指揮講座と指揮者体験。

曲はヴィヴァルディの「四季」より春

 

 

 

まずは準備運動から。

指揮者の腕は筋肉質らしいですよ。

力こぶポーズをアイコンタクトで男の子と見せ合いました(笑)

 

 

 

 

ちびっこの為に指揮台を用意していた高山さん、さすがです。

みんな姿勢が良くて、指揮も最後のお辞儀も素敵でした。

 

 

 

たくさん拍手喝采、笑顔の後は、みんなで「さんぽ」を歌います。

もうノリノリで、ゆれていました。

知っている歌がうれしいんですねー

よくわかります。

高山さん、いい感じでプログラムに入れてくれました。

 

続いてピアノ小曲「アリエッタ」(グリーグ)

そして、今回の音楽会のタイトルと重なる、ショパンの「華麗なる大円舞曲」

 

楽器体験は「美しく青きドナウ」の曲に合わせてコントラバスを弾いてみました。

身長180センチぐらいとのこと、大きい!

パパもママも初めて(たぶん...)なのに、よく音が響いていました。

 

アンコールは「雷鳴と電光」です。

大太鼓とシンバルはこの為だったのか!

思い思いにバチを持って、かわるがわるたたきました。

 

音楽会終了後も、大人は高山さんとお話ししたり、コントラバスを弾いたり。

子ども達もその周りで楽しそう。

未来の指揮者がここから生まれるかもしれません。

 

ピアノ、コントラバス、大太鼓、シンバル2種、椅子、スタンドその他

全て車に積んで、来た時は高山さんがひとりでセッティング。

撤収はお客様で来ていた生徒さんとお母様が手伝ってくれました。

ありがとうございました!

 

驚く速さで片付けて次の仕事場へと去っていく高山さん。

ぜひ梅ヶ丘ジュニアオーケストラの演奏も聴いてみたい!

 

https://www.youtube.com/watch?v=VrqqzCYqaPs

 

 

 

 

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SAKURA弦楽四重奏団@小名浜(福島県いわき市)

 

SAKURA弦楽四重奏団と福島県いわき市小名浜へ。

SAKURA弦楽四重奏団:

ヴァイオリン 井上 八世以(いのうえ やよい)

ヴァイオリン 神田 由起恵(こうだ ゆきえ)

ヴィオラ 宮脇 薩乎(みやわき さちこ)

チェロ 吉濱 綾伽(よしはま りょうか)

 

 

プライベートなご依頼で大切な日、お客様に寄り添う選曲と構成はヴァイオリン井上八世以さん。

遊び心も混じえた素敵なアレンジ (チェロ吉濱さんのアレンジが何曲か、どれも素晴らしい!)、抜群のアンサンブルで、皆様じっと聴きいり、演奏と一緒に口ずさみ、1曲ごとに大きな拍手。
初めて訪れた小名浜は、人も気候も穏やかであたたかく、心に残る春の演奏旅行になりました。

 

 

 

演奏中の写真は撮っていないので、

リハの写真を。

事前の合わせもされていますが、当日も念入りに音合わせ。

よく響きます。

控え室は和のテイストで広々、お庭も見えてくつろぎました。

終了直後の1枚は襖の前!

 

 

会場のある高台からすぐ下が海。

波の音がすぐ近くに聞こえ、潮の香りがします。

いつまでもいつまでも眺めていられる、穏やかな春の海でした。

 

...ここは素晴らしい場所。

 

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「酒・蔵・シック」日本酒2018-19

昨年から始まった、大人の寄り道@下北沢アレイホール

「酒・蔵・シック」

ライブ感満載の音楽に加えて日本酒が大人気です。

 

2018年4月〜2019年2月で、ちょうど春・夏・秋・冬一巡り。

 

そこで、登場した日本酒を順番にご紹介します。

 

振り返ってこんなにたくさん!と驚いているところ。

どのお酒も貴重なお酒、教えたくない気もしますが...

えーい、ご紹介しちゃいましょう。

美味しいものはみんなで^^

  

毎回数種類の日本酒をこのコンサートのために選んでくださるのは、日本酒プロデューサー上杉孝久さん。

1980年代から日本酒の裾野を広げる活動を続けてこられた、現在の日本酒ブームの牽引者です。

上杉さんのお話を聞くと日本酒がますます美味しくなる、と言われていますがまちがいない、本当です。お酒の楽しみ方「酒楽道」を広めておられます。

 

 

 

2018.4.18(wed)〜名残の花、ほろ酔いでタンゴ〜

吉田篤(vn) with 丸野綾子(pf)

 

 

1.  八百新酒造(山口県岩国市)「純米吟醸無濾過生原酒 雁木 」

 

2. 八百新酒造(山口県岩国市)「純米 雁木 ひとつ火」 

 

3. 吉乃友酒造(富山県富山市)「純米 春一献」

 

4. 篠崎酒造(福岡県朝倉市)「国菊 あまざけ」 

 

シリーズ第1回です。

1、2は人気の「雁木」2種を飲み比べ。3は、上杉孝久さんがブレンドされたという、全く新しいタイプのお酒。低アルコール(10%)、甘味とすっきりとした酸もあり。限定76本の1本。春一献の名前、ラベルもとても美しいお酒でした。
4の甘酒は、米と米麹だけで作ったノンアルコールです。

「飲み比べ」のご紹介は上杉さんならでは。

普段お酒を飲まないという方も試されていました。立ち話も盛り上がり、やはりというか休憩時間大幅に延長!以後、「酒・蔵・シック」では、毎回テイスティングスタイルで日本酒をお楽しみいただいています。

 

  

2018.6.13(wed)〜仲田淳也のクラシック BAR vol.1〜

仲田淳也(pf) with 森真奈美(s)

 

1. 香坂酒造(山形県米沢市)「峻」

 

2. 晴雲酒造(埼玉県比企郡小川町)花酵母のお酒 「金勝山 撫子」なでしこ酵母使用

 

 

3. 瑞鷹(熊本市) 夏酒(ずいよう なつさけ) 2018

 

 

 

 

2018. 8.1(wed)〜真夏の夜のDreaming〜

植草ひろみ(vc)

 

1. 三和酒造(静岡市)「吟醸 臥龍梅」袋吊り雫酒 生原酒

 

2. 府中誉酒造(茨城県石岡市) 「太平海」ろ過前取り おりがらみ 


3. 「喜久水酒造(秋田県能代市)吟醸 縄文 能代 」長期熟成 トンネル貯蔵酒

 

 

 

2018.10.24(wed)〜Beaux Pays 美しき国々〜

立住若菜(fl) with 高橋力(g)

 

photo by Misuzu Uesugi
photo by Misuzu Uesugi

 

1. 福光屋(金沢)「福正宗」:常温と上燗で  

 

2. 新谷酒造(山口市)「わかむすめ 月草」槽搾り(ふなしぼり):程よく冷やして(冷やし過ぎずに)

 

3. 高澤酒造(富山県氷見市)「 曙」ひやおろし:常温と上燗で 

 

 

 

左:上杉みすずさん。バッグから「ちろり」と試飲用my酒器がささっと出てきて感動。
左:上杉みすずさん。バッグから「ちろり」と試飲用my酒器がささっと出てきて感動。

 

 

日本酒のセレクトにご協力いただいている、上杉みすずさんが来てくださったので、温度を変えての飲み比べが実現!バッグからさらっとお燗用の「ちろり」と美しい「マイ酒器」を取り出されるところから大注目。お酒の楽しみ方を教えて頂いています。

 

温度によってお酒の味わいも色々、ご自分の好みの温度を見つけてとみすずさん。お話も楽しく、長めの休憩時間が終る頃には、会場の空気がぐんと温かみを増しました。

2019.2.23(sat)春待つ調べ、酒とピアノとヴァイオリン〜

吉田篤(vn) with 青木菜穂子(pf)

 

 

1. 八百新酒造(山口県岩国市)「純米大吟醸 雁木スパークリング」

 

2. 宮坂醸造(長野県諏訪市)「純米吟醸 真澄 野可勢(のかぜ)」 成城石井オリジナル

 

3. 太田酒造(兵庫県神戸市)「純米大吟醸生原酒 千代田蔵」 

 

4. 福島県 大七酒造(福島県二本松市)「生酛造り 大七 雪しぼり にごり酒」

 

ここでお酒買えないの?と聞かれることがあります。

はい、残念ながら...

ブリーズノートが取り扱っているのは音楽だけです♪

 

最近はオンライン通販でお酒を買う方も多いのでしょうか。

販売店は、インターネットで検索するとわかりますね。

 

小さな蔵の限定のお酒はとても貴重ですが、

四季折々、それぞれの蔵のホームページやフェイスブックなどチェックできるものも多く、

よい時代になりました。

昔、酒屋さんを覗いては、いつ入りますか、まだですか、って聞いたりしたことがあります。

 

例えば「和酒フェス」のようなイベントも、全国の蔵が集まるので直接試飲したりお話したりできていいですね。

 

 

さて、次回4月は「酒・JAZZ」。昨年「せたがやウィメンズ・ジャズ・フェスティバル2018」音楽監督&出演者として、聴衆の心をぐっと掴んだ遠藤律子さん、ピアノトリオで登場です。

詳細はこちらをご覧ください。

日本酒とジャズもよく似合いますよ。

 

このシリーズ、終わってからも極上の余韻、ほんわかと幸せな気持ちがいつまでも続きます。

まだ体験されていない方はぜひ。

季節の風に吹かれてふらりと「寄り道」、いかがですか?

 

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矢郷さんのこと〜寒の入りに

 

年末に悲しいお知らせが届きました。

 

世田谷区の「起業ミニメッセ」でアドバイザーを務められていた矢郷惠子さんが亡くなられたと。

「起業ミニメッセ」とは、世田谷区の女性起業家が大集合してそれぞれの商品やサービスを紹介・販売・提供するイベントです。ブリーズノートはまだ立ち上げの前、2011年秋に初参加。その時が、矢郷さんにお会いした最初です。

 

矢郷さんは、人の活動、まちの資源、地域の経験を有機的につなげて、場を育てるコミュニティデザイナー。まだ、コミュニティやデザインという言葉が今のように語られる前から、地域で、生活者の目線で、子育てや公園、施設づくりの企画運営などに取り組んでこられました。(毎日の生活研究所 https://yagokeiko.blogspot.com

 

矢郷さんに誘われて、ジャズ・ボサノバシンガー宮崎友紀子さんのライブへ行ったのは、2013年5月のこと。この時の私は、季節外れの咳と微熱が1ヶ月以上続いていてよれよれ。でも、これを逃すのはだめだ~~~という気がして、移してはならじとマスクで出かけました。

 

お店では、小さなTV画面に、映画「死刑台のエレベーター」が流れていておしゃれ。無口なマスターはやさしそう。矢郷さんはストールをおしゃれに巻いて素敵でした。

 

梅ヶ丘のtake 5 (テイクファイブ)、地元の人が集ういいお店でしたがその後閉店。繋いで頂いた友紀子さんは、ボサノバを歌ってとてもよかった。それ以来のご縁が続いています。

 

矢郷さんの案内で、コンサートができそうなお店を覗いてまわったことも楽しい思い出。梅ヶ丘でライブやれたら楽しかっただろうな。

 

昨年、「せたがやウィメンズ・ジャズ・フェスティバル」の会場が決まった時にご報告したら、

「すごいよ、、大きな一歩だね」と嬉しいお返事。

でも次にお便りした時は、「療養中で応援十分できなくてごめんね」とメール、それでも追伸でプレスリリースのことアドバイス頂きました。

 

 

 矢郷さんに、「女子ジャズ」音楽ディレクター遠藤律子さんのCDを送りました。遠藤さんに、お見舞いに贈りたい方がいる、というと、すぐに素敵にラッピングされたCDが「プレゼントします。」と届いて感激。遠藤さんも素敵な人です。

 

お礼のポストカードを見て、矢郷さんは絵も描かれることを知りました。

 

「遠藤さんはすごい才能ですね。女性であれだけのコンビネーションを作曲するのはやっぱりすごいです。

壷井さん、疲れは取れましたか?大仕事で心も体も使い果たしたと思います。ゆっくり休んで、そんな時間持ってネ!!...」

 

 

 

絵のタイトルは「境界で羽根を拾う」(250 x 350 KEIKO・YAGO)

《景色が変わったという印は、ささやかな物事によって示される

新しい土地に入ったのか入らなかったのか、しっかりと目を見開いて...居る》

 

 

 

矢郷さん世代の女性たち、草分けとして一つ一つ積み重ねてこられました。女性のこと、子どものこと、暮らしのこと、いろいろなことを「皆のこと」として。

 

梅ヶ丘の時を除けば年に数回、イベントで言葉を交わすくらい。

ジャズフェスをきっかけに、またいろいろお話できるかと思っていたところでした。

 

早すぎるお別れの悲しみと同時に、感謝もまた胸にあふれます。

最後に頂いたアドバイスを心に刻み、「女子ジャズ」も他の企画も次につなげていきます。

 

歳を重ねるごとに、出会いへの感謝も強く感じるこの頃です。

 

今日は寒の入り。

 

「寒仕込み」という言葉があって、発酵食品である日本酒や味噌、醤油などは寒の内、極寒の時期に仕込まれ美味しくできるのだそうです。大変な作業でしょうね。厳しい寒さはつらいですけど、なくてはならぬ季節でもあります。

 

ブリーズノートは昨年もたくさんのコンサートを皆様にお届けすることができました

手間をかけてもよいものを仕込み、音楽の至福のひとときをみなさまのもとへ、たくさんの感謝とともに。今年もよろしくお願い致します。

 

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6月の大人の寄り道「酒・蔵・シック」

大人の寄り道@下北沢「酒・蔵・シック」:お酒のご紹介

今回のタイトルは「仲田淳也のクラシックBar」
ということは…飲みながら聴けるのか?!
はい♪
席を立つのも飲むのも自由なら、揺れても踊っても眠っても自由。

あ、基本は「0歳からの音楽会」と同じですねー^^
オペラ・オペレッタ・ミュージカル・ピアソラ、音楽メニューが楽しすぎて、

眠っても夢の中でドラマが始まるかもしれません。

お楽しみの日本酒は、上杉みすずさんにコーディネートをお願いして、

日本酒プロデューサー上杉孝久さんに選んでいただいています。

上杉さんのご紹介は、お酒の魅力がその土地の風土に結びついていることがよくわかって

発見がたくさんあります。http://www.t-uesugi.jp

今回のお酒は、


- 香坂酒造 嶮 (山形県米沢市)
- 晴雲酒造 花酵母のお酒 (埼玉県比企郡小川町)
- 瑞鷹夏酒(ずいようなつさけ)2018(熊本)

 

小さな蔵の季節限定のお酒が登場。

おしゃれな「アクリル升」で少しずつ飲みくらべ、お気に入りが見つかるとうれしいです。

行けば知っている人知らない人、出会いがあって立ち話ができて、楽しかったーとまた日常に帰れるようなそんなコンサート。クラシックをライブ感覚で気軽に、というのがコンセプトです。
平日の夜ですが、もしご都合よろしければぜひ遊びにいらしてください。

 

【日時】6月13日(水) 19:00(18:30 open)

【会場】アレイホール(小田急線、井の頭線下北沢駅北口 徒歩2分)

 

【出演】仲田淳也(ピアノ) 森真奈美(ソプラノ)

 

【曲目】オペラ「フィガロの結婚」より“恋人よ早くここへ”

オペラ「リゴレット」より“麗しい人の名は”

オペレッタ「こうもり」より“公爵様、あなたのようなお方は”

ミュージカル「オペラ座の怪人」より“シンク・オブ・ミー”

映画「オズの魔法使い」より“虹の彼方に”、

ピアソラ「オブリヴィオン〜忘却」、他

 

※ 曲目は変更されることがあります

 

【日本酒】日本酒プロデューサー上杉孝久・上杉みすずのお二人に小さな蔵の美味しいお酒のご紹介をお願いしています。

 

【料金】4,500円(日本酒他、ドリンク付き)会員ご優待あり、全席自由席、要予約

 

 

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愛ある音楽会

新しい年が始まりました。

お正月が明けるともう寒の入り。

1年で最も寒い季節ですが空気は凛と澄んで、身も心も引き締まります。

春に向かう季節と思えば、乗り切ることができそうです。

 

さて、昨年12月は、素敵な音楽家達と一緒にあちこちのクリスマスイベントに伺うことができました。

年明けブログ第一弾、まずはそのご報告を写真で。

 

★ヴァイオリン 吉田篤 & バンドネオン北村聡

吉田さんのMCでブエノスアイレスに行きたくなりました。このコンサート、旅行会社の企画♪

★ジャズピアノ 遠藤律子 & ベース 山口彰

クラシックや懐かしいポップス、子どもの歌など、美しい旋律の名曲をジャズアレンジで。

演奏が素晴らしいのはもちろんですが、遠藤律子さんの赤いエレピ(電気ピアノ)がね、素敵なんです。譜面台も可愛い。

★木管トリオ:

フルート 渡邉加奈、ファゴット 堀内成美、オーボエ 鈴木歩

それぞれの楽器にちなんだクイズコーナーも楽しかった!

 

★ヴァイオリン 山口佳名子 & ギター yo-zo

山口佳名子さんは手品も!みんな大喜びです。

12月はおなじみ、「0歳からの音楽会」もクリスマススペシャル。

回を重ねて15回目、

なんと、満席で締め切りになるという、始まって以来の事態となりました。

 

渡邉加奈(フルート)  竹本さや(チェロ)   山口佳名子(ヴァイオリン)  (2017.12)

演奏を聴きながら子どもたちに話しかけるお母さん、

赤ちゃんの顔を覗き込むお父さん、

笑顔で見守るおばあちゃん、おじいちゃんも。

このシリーズの音楽会で大好きな光景♡

木管トリオ:渡邉加奈(フルート)  堀内成美(ファゴット)  鈴木歩(オーボエ) (2017.12)

アンサンブルジーク(木管五重奏) (2017.10)

 

田端誠治(ヴァイオリン 、ヴィオラ)(2015.7)

アンサンブルジーク(木管五重奏) 、 三辺玲子(朗読)  2017.10)

音楽家たちの笑顔も最高です。

 

渡邉加奈(フルート) (2016.1)

高山美佳(指揮・ピアノ)加藤露弥(ピアノ)    (2017.7)

山口佳名子(ヴァイオリン)  (2017.12)

アンサンブルジーク (木管五重奏) (2017.10)

そして、これまでの写真あれこれ整理しているうちに見つけた笑顔シリーズ、こちらも。

子どものための音楽会ではありませんが、楽しそう^^

鳥木弥生(メゾソプラノ)   植草ひろみ(チェロ)  ピアノを弾いているのは立住若菜(フルート) !(2015.6)

bashiry(ギター) & 木村イオリ(ピアノ)  from bohemianvoodoo (2013 . 6)

吉田篤(ヴァイオリン)  (2015.5)

子どもたちは、バッハ?なんのことでしょう、って感じです。

演奏家のすぐ横で本を読んだり、お散歩したり、遊んだり。

カーペンターズでいきなり体が揺れたり...

モーツァルトでも踊ります。

 

アンパンマンやドラえもん、100パーセントゆうきーなんかも混ぜながら、バッハもヘンデルもカルメンもラベルも、いろいろ聞いてほしいなー。

 

樋口貴子(フルート)  田端誠治(ヴァイオリン、ヴィオラ) (2015.7)

渡邉加奈(フルート)   堀越恭子(ハープ) (2017.3)

とりとめなくてすみません。

ご報告から振り返り、そして未来へ。

 

年賀状で、「今年も愛ある音楽、ご活躍を」とうれしいエールを頂いたことがあります。

 

はい!!

 

コンサートがやってくる!出前コンサートのブリーズノート は、2018年も愛ある音楽会を皆様のお近くにお届けしますよ。

素敵な音楽の時間を今年もご一緒に。

どうぞご贔屓に、よろしくお願いいたします。

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街にオペラがやってくる!紹介動画 撮影裏話&写真

 

 

最初はフランス映画「8人の女たち」風にする?なんて話も出ましたっけ。(もともと戯曲を映画にしたもので、シンプルなサスペンス風味とおしゃれなフレンチポップスとゴージャスな女優陣、ありかも?!)

 

 

さて、どうなるかな。本気と遊び心が共存する「街オペ」の舞台をサロンに移す離れ業。

とにかくスケジュールはなんとかなった、よし!
てな状況で頼りになるのがオッシーことバリトン押川浩士さん、アイデアとラフな流れを出してくれて、皆さんでやりとりしながらそのまま会場になだれ込むような感じでしたね。

集まったのは、ソプラノ山口佳子(やまぐちよしこ)、メゾソプラノ鳥木弥生(とりきやよい)、テノール所谷直生(ところだになおき)、バリトン押川浩士(おしかわひろし)、現在ヨーロッパでお仕事中のピアニスト、コレペティトゥーア仲田淳也に代わって大園麻衣子(おおぞのまいこ)。最強メンバーが揃いましたよ。

撮影班はRécolte & Co.のお二人。音録りの時間を差し引けば正味3時間、監督は、ムリだー!!!と内心思っていたようですが、出たとこ勝負で腹をくくってポーカーフェイスで真剣に。カメラマンの位置も素晴らしい。そして、写真をご覧頂くとおわかりのように、実に絵になる歌手たちです。

休憩なし!m(_ _)m

道具は、ラトリエにあるものを最大限活用させて頂きました。打ち放しのコンクリートと温もりのある木、モダンだけれどあたたかい、音もいい、大変魅力的なサロン。

あ、モノボケの道具♡は持ち込みですよ。

 

 

乾杯の歌、ホフマンの舟歌、カルメンは「街オペ」舞台の再現です。

最後のリゴレットの四重唱は今回が初めて。浮気なテノール、哀しみのソプラノ、艶っぽいメゾ、怒っているバリトン、楽屋裏話風フィクションです。

動画は7分46秒と長いですが、冒頭一人ずつ楽屋から出て、最後は楽屋に戻る歌手たち、お時間あればぜひ最後までお楽しみください。フルスクリーンに耐える映像になっています。(と思いますがいかが?)

 

踊るカルメン弥生を引きで見たい、歌うジルダ佳子の顔を正面から見たい、そんな方もいらっしゃるかと。今後の「街オペ」情報、歌手情報、要チェックです。

4/8から始まる街オペサロン編シリーズ、こちらは更に至近距離で歌手の魅力を堪能していただく予定。お楽しみに!詳細はこちらから。

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街オペの舞台は熱いらしい。

ブリーズノート「街にオペラがやってくる!」

略して「街オペ」。愛を込めてそう呼んでいます。

 

ブリーズノートの「街にオペラがやってくる!」は、オペラを地域で気軽に楽しもう、と2014年に東京世田谷区の成城ホールから公演がスタートしました。

発想は「移動オペラ座」。

タイトルにそのあたりの思いが込められています。

目指しているのはまさに、今、私が(あなたが)楽しむオペラ。

 

 一口にオペラ、と言っても国と時代でそりゃあもういろいろです。

 

そんなことを改めて教えてくれた、雑誌「ふらんす」1月号(白水社)の特集

「フランス・オペラへの誘い」。

その流れで、Eテレ「旅するフランス語」大人のたしなみ~オペラ座の巻、即見ました。

 

何と言っても楽しいのは劇場のバックグランドツアーでしょう。

 

衣装の工房が紹介されていたけれど、すごい広さ。

定番のデザインを作るときも、職人たちには少しだけ創意工夫の余地、自由が残されている、なんて話、いいですね〜もっと続きを聴きたくなります。

 

舞台の楽しさって、衣装、メイク、美術、大道具小道具、効果、音響、照明、いろんな要素があってできあがるところ。

子どもの学芸会からオペラ座まで、規模は違っても同じです。

子どもたちの学校カリキュラムに「劇」は残してほしいなあ。

 

と、話は逸れますが、とにかくオペラ座はすごかった。

 

こちらバスティーユの新オペラ座は、ミッテランの時代に建設され、「グラン・パリ」」という、壮大な国家事業の一環としてまだ刷新が続いているというからさすがです。 

パリ緑化計画にも組み込まれていて、屋上に菜園作るらしい!?(オペラ・バスティーユ 過去から未来へ、岡田 Victoria 朋子、「ふらんす」2017年1月号、白水社) 

  

 

新オペラ座で繰り広げられる豪華なスペクタクル、想像するだけでもワクワクです。

https://www.operadeparis.fr/visites/opera-bastille/decouvrir-le-lieu

 

 

(写真はパリ・オペラ座の公式ホームページより。)

番組によれば、パリ・オペラ座のコンセプトは、「現代的で庶民的」(moderne et populaire)であること。これってつまり、「今という時代を生きる、私が(あなたが)楽しむオペラ」ということではありませんか。

 

オペラ座と競うほどの豪華スペクタクルは望めずとも、オペラの愉しさ「キモ」のようなものは込めたいものです。

 

 

街オペの魅力は豪華な出演者たちの魅力。

 

彼らと一緒に、過去2回の公演をカメラの前でオモシロ真面目に華麗に再現する紹介動画を製作、絶賛公開中です。次なる舞台はまだ少し先になるので、まずはこちらでちらりとお楽しみください。

 

ピアニストとして、現在日本にいない仲田さんに代わって大園麻衣子さんが参加、素晴らしい演奏で盛り上げてくれました。笑顔が最高。

 

「街オペの舞台は熱いらしい」 、押川さんの構成台本の最後にあった言葉です。

 

紹介動画

 出演者、それから近々に彼らに会えるオススメの公演をご紹介しますね。

ソプラノ 山口 佳子(やまぐち よしこ)

透明感のある美しい声、情感豊かな歌唱力で、明るいおきゃんな役でも、悲しみに打ち震えるヒロイン役でもぐっと聴く人の心を掴みます。「カルメン」ミカエラのアリアを大きな劇場で聞いたことがありますが、その歌声に会場がシーンと静まり返り、終わってからは万雷の拍手、感動した覚えがあります。

なつメロや童謡唱歌、邦人作品など日本語の歌も素晴らしい。爽やかなお色気で私の周りでは女性ファン多し。

3月の立川市民オペラにミカエラ役で出演。

http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/a11-20170319/

 

メゾソプラノ 鳥木 弥生(とりき やよい)

 

鳥木さんも男性ファンのみならず、女性ファンが多い。長~い手足で、男装の麗人、ロシア貴族オルロフスキー、ロミオ、そりゃもうかっこいいったら、大変です。追っかけたくもなります。

カルメン、タイトルロール。舞台の上で何度刺し殺されたことか、とは確かご本人がどこかで言っていたような…今回紹介動画でも演じているので、もはやカウントできない数字になりそうです。ただいま笈田ヨシ演出の「蝶々夫人」スズキ役でまた新しい境地を開かれているかと。

「日本」のスケールで測れない人。でも金沢の人。もとい、能登の人です。国内での活動開始が岩城宏之氏指揮によるアンサンブル金沢とのコンサート(98)、2015年度岩城宏之音楽賞を受賞しています。

 

笈田ヨシ演出 プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」全国公演、スズキ役、これから高崎、そして東京。

https://www.geigeki.jp/performance/concert099/

 

3月の立川市民オペラ「カルメン」タイトルロール。

 

日々の演奏活動はこちらのブログから。http://yayoitoriki-mezzosoprano.hatenadiary.jp

テノール 所谷 直生(ところだに なおき)

 

鳥木カルメン弥生を刺し殺す役。声も演技もリリカルで若々しい魅力に溢れていて、所谷さんのホセ、好きです。元々のホセはもっと粗野なんでしょうけど。素顔の所谷さんがいったん舞台に上がると別人のようにかっこよくなるので、いつも驚きます。ふだんがかっこ悪いわけではないですよ、もちろん。ただ全然カッコつけてないですから。

 

3月、日本オペラ協会公演 原嘉壽子「よさこい節」出演。

https://www.jof.or.jp/performance/1703_yosakoi/

最新インタビューの記事がこちらに。

https://www.jof.or.jp/performance/ciaopera/vol_08/

バリトン 押川 浩士(おしかわ ひろし)

押川さんのパパゲーノ、最高です。ブリーズノートのコンサートでは、オルロフスキーにしたたか飲まされて可愛らしかったですけど。あたたかみのあるシルキーな声。ミュージカルナンバーも素晴らしい。全員が忙しい合間を縫って集まり、熱い打ち合わせを一度はやるわけですが、それをまとめてくれる頼もしい存在です。構成のアイデアが引き出しにいっぱい。

2月東京文化会館藤原歌劇団「カルメン」、3月立川市民オペラ「カルメン」、4月藤原歌劇団公演「セビリャの理髪師」出演

 

日々の演奏活動はこちらから。http://www.geocities.jp/figarettino/

指揮者・コレペティトゥーア・ピアノ 仲田 淳也(なかた じゅんや)

ただいまウィーンでお仕事中。どんな無茶振りもポーカーフェイスで受け止めるイケメンです。

歌心に溢れた美しい演奏。オーケストラのいない「街オペ」で最初から最後まで舞台の上でピアノで伴奏、伴走、ある時は前に、ある時は後ろに。「街オペ vol.1」では、なんとソロでピアソラを演奏。

「カルメン」ハイライトの最後、カルメンとホセが言い争う場面、遠くでは華やかな闘牛士の行進が、実際にはカルメン、ホセだけで何のセットもないのですが、仲田さんのピアノだけでシーンが浮かび上がり興奮した人々のどよめきまで聞こえてくるようでした。帰ってくるのが楽しみだなあ。

 

 

こうやってご紹介すると、日本のオペラも「街オペ」も、これからますます面白くなりそうな予感がしませんか? 

熱い舞台を、どうぞ乞御期待!!

 

 

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宮崎の風、ふたたび

「美味しい料理と美味しい音楽、宮崎の風」

2年前に開催したイベントのサブタイトルでした。

 

今年ふたたび、風が吹きます。

まずは今年のチラシの写真から。

2年前のイベントでは、お料理を私と同じ宮崎出身の中原弘光シェフに、

音楽を吉田篤と鈴木まり奈、ヴァイオリンとヴィオラのデュオにお願いしました。

 

中原シェフのお料理は、イタリアンの技法を土台に、宮崎に限らず各地の生産者から届く旬の素材をどう料理するか、そのセンスとオリジナリティが魅力です。生産者の顔が見える素材はほんとうに美味しい。

もちろん宮崎産登場。青島産鮮魚のカルパッチョに川南産豚肉のラグーソース、パパイヤ...

同じく宮崎出身の司会者宮舘聖子さんが聞き役のシェフトークも楽しかったな〜

 

もともと、コンサートの後に食事をするお店を探すのは大変、という声に、

それなら同時に楽しめるものを、ということで企画されたこのイベント、

音楽はヴェルディの乾杯の歌から美食家ロッシーニの曲、美空ひばり、ピアソラ、パッサカリアと

、お誕生日の方へのハッピーバースデーも混じえつつ、聞き応え十分な演奏。

最後はレストランのスタッフの方達も足を止めて大拍手でした。

こうやって振り返っても一回限りで終わるのは惜しいメニュー、

お二人にはまたぜひ登場していただきたい。

そうそう、中原シェフは今年独立、学芸大学の駅の直ぐ近くにイタリア料理のお店をオープンしました。上等なのに気取りがない、いいレストランです。

素材のことなど質問するといろいろ教えてもらえますよ。

ファンとしてはあまり教えたくないけど教えたい (!?)

http://r.gnavi.co.jp/2rdb2x0f0000/

冷製カルボナーラ食べにいかなくちゃ。

 

さりげなく心地よい宮崎の風に吹かれるイベント、

次はこの人、と決めていたのがヴァイオリニストの山内達哉さん。

ヴァイオリンと尺八の共演を軸にした和洋コラボの世界では、

「天空の城〜竹田城趾」「古来天職〜富士山〜」「故郷〜都城〜」など、

雄大なスケールのオリジナル曲で日本の風景を表現し、

ネオクラシックのスーパーユニット、PAPERMOON(ペーパームーン)では、ヴォーカル3人とヴァイオリニスト2人、プラスαで大人のエンタテイメントを掲げて活躍中。

http://www.office-kon.net

 

7月にいよいよ、ブリーズノートの「大人の寄り道」シリーズに登場です。

 

 

残念ながら今回はお料理とのコラボはなく、宮崎も謳ってないけれど、きっとね、風が吹きますよ。

 

山内さんはよく宮崎でも演奏されています。

音楽家の皆さん、故郷をとても大切にされている方が多い。

若い方も。

私が若い頃は外に出て行くことばかり考えていたけれど、年をとり、時代も変わりました。

今は地に足をしっかりつけて、かつグローバルに活躍できることがとても大切かと。

東京でも地方でも海外でも、行ったり来たりしてあちこちに拠点があるといいですね。

 

山内さんの場合はスコットランドの風も吹くな〜♪

 

会場の弦楽器工房オプティシュヴァレが改装、1階のサロン「ラトリエ」も広くなり、

全体にさらにグレードアップしました。

素敵な音楽の空間が迎えてくれそうです。

ご報告するのがまた楽しみ。

http://www.latelierbyapc.com/latelier/index.html

 

下の写真はリニューアル前に頂いていたもの。

きっともっと素敵になっていると思いますのでまたご報告しますね。

いつも休憩時間は少し長めにとって、ワインやソフトドリンクが楽しめるこのシリーズ、

夏の寄り道で「暑気払い」はいかがですか?

宮崎出身の方もそうでない方もぜひご一緒に!

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ヴァイオリンを楽しむ初夏の一日 with吉田篤

シャコンヌの演奏時間は約15分。

 

それは、あっという間に流れてゆく日々の時間の中で至福の15分間になるのです。

演奏の前に吉田さんがそんなことを語ってくれました。

 

美しい5月、今回も、初夏の国立で音楽と音楽家、そしてヴァイオリンという楽器を

楽しみつくすような、豊かなひとときになりました。

 

クラシックとタンゴという二つのジャンルで活躍する吉田篤さんが今回選んだ曲は、

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番二短調BWV1004(1720年)

 

「シャコンヌを聴く?弾く?〜バッハの傑作 シャコンヌの秘密に迫る〜」

そうです、感動には実は秘密があるのです。

その秘密を知ることでさらにおもしろさも感動も増すというわけです。

 

ヴァイオリンに触れてみたい人!のコーナー

昨年は「きらきら星」でしたが今年はなんと、なんと、シャコンヌの「テーマ」を弾いてしまおうという...はたしてできるのか!?

もちろん簡単にしてもらって、ですけど

どきどきしましたね。

シャコンヌの主題、忘れられない旋律になりました。

 

「テーマ」にチャレンジして、お話も聞いて

徐々に盛り上がったところで、いよいよ吉田さんの生シャコンヌ。

 

生、というのは、同じ演奏はもう二度とないという、そんな一期一会の感動というか迫力があります。この日の吉田さんの演奏も素晴らしいものでした。

 

ランチは、国立・府中でお料理教室を主宰されている「めぐみも。キッチン」五味佳奈子さん。

コンサートのイメージに合わせた素敵なメニューが届きました。

オー・リーブ・ジャパンのオリーブオイルももちろん使って。

季節の素材をいかして、目にもきれいで美味しく、ワインにもよく合うワンプレートランチ。

スパイス使いやソースも五味さんならでは。

 

当日のメニュー、詳しくはこちらの五味さんのブログからぜひご覧になってくださいね。http://ameblo.jp/kananabi/

 

オー・リーブ・ジャパンの工藤さんは美味しいパンとオリーブオイル、サラダを提供してくれました。トマトをすりおろしたノンオイルのドレッシングが私には大ヒット。

ふわふわの感触とオリーブ&ハーブソルトがどうやらこのドレッシングの「秘密」です。

http://www.olvjapan.jp

最後にもう一度吉田さんの演奏で「タイスの瞑想曲」と「ユーモレスク」。

ソロなので、ヴァイオリンの音色だけがしみわたるように響きます。

まるで食後酒のような余韻の残る名演に、軽く酔いごごちの昼下がりでした。

 

吉田篤のタンゴヴァイオリン、こちらも素敵ですよ。

ぜひチェックしてみてくださいね。http://yaplog.jp/yoshigon_carp/

 

 

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「どこでも文学館」で「どこでも音楽会」

「どこでも文学館」というのは、1999年から行われている世田谷文学館のアウトリーチ事業のひとつ。

例えば、学校内の廊下や図書室、ランチルームなど様々な場所で展示して、子どもたちが空いている時間に自由に鑑賞することができる、といった形で始まったようですね。

毎日の生活のなかで、文学やアートが身近にあって自由に楽しむことができたらきっと記憶のどこかに残ります。ちょっとしたエピソードもひとりひとりの人生をとても豊かにしてくれそうです。

それに、文学を「展示する」というのも、なんだか楽しいことがいっぱいありそう。

 

コンサートがやってくる! 

はい、ブリーズノート音楽教室も、いろいろなところに出かけて行って自由に「鑑賞」してもらえたら楽しいのではないかと始めました。

まずはほんものの楽器を近くで見て聞いてもらうこと。

赤ちゃんは、ミルクを飲みながら遊びながら聞くも良し、小さい子は歌うも良し、少し大きくなれば楽器に触れてみるも良し、です。

前回ヴァイオリン初体験中のママを10ヶ月のベビーが遊びの手を止めてじっと見ているのがとても印象的でした。

このイベントのタイトル、もともとは「ブリーズノート移動音楽教室」。

だから、ななつのこでやるときは@ななつのこ、誰かのお家でやるときは@誰かのお家、学校でやるときは@学校です。

そう、いわば「どこでも音楽会」。

暮らしの中で楽しむ音楽、そしてアート、というのはブリーズノートのキャッチフレーズのひとつです。

音楽家は万全の状態で演奏できるとは限らないのですが、それでもさすがです、そのときそのときに合わせたスタイルで体全体で聴く喜びを私たちに届けてくれます。

 

そしてなんとこの春、「どこでも文学館」が千歳烏山のコミュニティカフェななつのこにやってきたのです!

 

「宮西達也と子どもたち」展 (開催中、4/6まで)

http://nanatsunoko.com/

 

昨年の夏に世田谷文学館で開催された企画展「宮西達也ワンダーランド展」が、「ティラノサウルスシリーズ」をメインに再構成されています。(開催中、4/6まで)

 

カフェでお茶しながら見上げると、そこには絵本作家宮西達也さんの描いたティラノたちが。

ブックシェルフに本がたくさん並んでいるカフェですが、期間中はは宮西さんの絵本も充実です。

 

明日のブリーズノート音楽教室@ななつのこ、春休みスペシャルはこちらの企画に連動します。

題して、

「おまえうまそうだな in コンサート/絵本×音楽の世界」

心やさしいティラノたちに囲まれて、フルートの渡邉加奈さんが、宮西達也さんの絵本「おまえうまそうだな」の朗読に挑戦。

アニメやゲームの音楽も手がけている佐々木憲さんが、アコーディオンで絵本の世界にオリジナルの音楽をつけてくれます。

楽器体験は打楽器とオカリナ♪♪

アコーディオンも広いジャンルで愛される、とても魅力的な楽器です。

フルート、オカリナとのアンサンブルで皆さんよくご存知の曲もたくさん演奏しますよ。

お楽しみに。

 

「どこでも文学館」で「どこでも音楽会」

桜の季節、大人も子どもも、近くの人も遠くの人もぜひご一緒に!!

 

日時:2016年3月26日(土) 13:30〜14:30 (受付13:00〜)

出演:渡邉加奈(フルート、オカリナ) 佐々木憲(アコーディオン)

料金:おとな 2000円、子ども・学生 800円 二人目のお子さんから500円

(それぞれ1ドリンク付き)  0〜2歳無料

共催・会場:コミュニティカフェななつのこ(京王線千歳烏山)

お申し込み:ブリーズノート http://www.breezenote.jp

 

03-6750-5363, office@breezenote.jp

 

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ジョリーラジャーズ、ベルギービール、そして今週のブリーズノート

ジョリーラジャーズ、秋の定例演奏会では東京オペラシティのコンサートホールをいっぱいにしてしまう人気のアカペラ男声合唱団です。

 

神田のベルギーレストランでコンサート、聴いてきました、食べてきました。

もちろん飲んできました、ベルギービール。

ラズベリーの香りの甘いビールがお気に入り。ムール貝とフリット(ポテトフライ)、生ハム、パテ、ホワイトアスパラガス、牛肉のベルギービール煮、etc. 書ききれませんっ。

美味しそうでしょ。

パリのサンミッシェル大通りをとっとこ歩いてユーゴーやデュマが眠るパンテオンの近く、広場に面していたかな、ベルギー料理のビストロがありました。ボール一杯のムール貝に山盛りポテトフライ。大きなグラスに香りのよいビール。

ベルギー人とムール貝というのはフランス人のジョーク、からかいネタによくなっていますが、お店で出される量の多さにまずびっくりします。しあわせ。

 

と、食べ物の話ばかりになりましたが、ジョリーラジャーズ、最高でした。

山田耕筰の「からたちの花」から始まって、石狩挽歌、Time to Say Goodbye、Stand Alone、だまって俺についてこい、Beati Morutui...選曲とアレンジがすばらしくて飽きさせません。

感動と笑い、振りも入ってすっかり引き込まれてしまいます。

アンコールがないと思ったら、お食事の後に何曲か。

この構成もさすがです。

歌い手も聴き手もほぐれています。みんなもう楽しくてしようがない。

お店のカウンターの向こう側にジョリーの面々。あれ、生ビールのレバーを慣れた手つきで引いて注いでいる人が。カウンターの外では私たち聴衆がぎっしりと。

そして私は「麦の唄」に涙。

歌はいいですね〜

みなさん大学のグリークラブで歌っていて、その後しばらく離れてまた⚪︎⚪︎年ぶりかで歌いますという方たち。学生のうちにやっていてよかったと。

今年の定期演奏会では「オペラ名曲特集」がプログラムに入っていて注目しています。

日曜日のEテレ17:55〜18:00「びじゅチューン」で流れるコーラスがジョリーラジャーズ。

タイトルが「私たちは元パルテノン神殿」「便利だわブロードウェイ・ブギウギ」なんて、おもしろそうです。

 

 

さあ、楽しいコンサートで充電して、今週土曜日には「ブリーズノート音楽教室@ななつのこ」

地域のカフェで、子どもたちとモーツァルトやパッヘルベルのカノンを聴く喜び。

ぜひ一度遊びにいらしてください。

今月はヴァイオリンの楽器体験あります。

そして23日(火)はおなじみの「大人の寄り道」

ワイン片手に気軽に楽しむサロンコンサートです。

今年一番手は遠藤律子トリオのごきげんなラテンジャズの世界。

クラシック、ロック、ポップス、ラテンの名曲、癒しのオリジナル曲等々、多彩なレパートリーで人気のピアノトリオです。遠藤律子のトークも加わりジャズがぐんと身近に。

「春待つ、2月のごきげんJazz Club」どうぞお楽しみに。皆様の寄り道お待ちしています!

 

 

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出前コンサート2016

まいどっ、

出前コンサートのブリーズノートです。

 

新しい年が始まりましたね。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

1980年代に矢野顕子(敬称略で失礼します)がピアノかかえて、

とはいかないけれど、ピアノがあるところどこでも行きます、と

「出前コンサート」という言葉を使った時、

いやあ、いいなあと感心したのです。

 

もともとこんなコンサートあったらいいな

こんな風に楽しみたいな、という思いはいろいろありまして

月日は流れ30有余年(!)

子育てと介護がひと段落して、ブリーズノートを立ち上げたわけですが、

背中を押してくれたきっかけともいうべき言葉。

 

ネーミング糸井重里ということで、さすがのセンスです。

 

もっとおしゃれな、そうフランス語とかでないの?と言われ考えたりもしたのですが

他言語で一言でこのニュアンスはむずかしい。

説明がないとピザですか?になっちゃう。

Le Démaé-Concert

ル・デマエ・コンセールですかね〜^^

 

あれこれ考えているうちにふと目にした、la musique vient à vous!

音楽があなたのところにやってくる!

少しもじって日本語で「コンサートがやってくる!」をサブでつけました。

 

「出前コンサート」

あらためて矢野顕子、糸井重里お二人の発想、センス、そしてご本人の音楽に敬意を表します。

勝手に使ってますけどいいですか?

いまさらですが。

 

暮らしの中でもっと気軽に良質の音楽を、それも生で近くで楽しみませんか、

というのがブリーズノートの謳い文句。

 

昔は武道館やらスタジアムコンサートやら会館も劇場もテントもよく行きました。

チケットをとるのが大変、高い、遠い、人が多い。

(テントはおもしろくて好きだった。)

 

マライア・キャリーもマイケル・ジャクソンもミスチルも

アリーナで背伸びしても見えなかったな。

ジャニーズも行きましたよ。

オーケストラ、人間国宝、爆睡の経験...すみません!!

母にもったいないと笑われました。

 

ということで、ブリーズノートはあなたのお近くまで参ります。

 

たくさんの魅力的な音楽家たちが参加してくれています。

これからも、どんどんその魅力をご紹介していく予定ですのでお楽しみに。

 

昨年末から地域のコミュニティカフェななつのこで

0歳からおとなまで参加できる音楽教室がついに始動しました。

 

生でほんものの演奏を見て、聞いて。

0歳だと「聴く」のではなく「聞こえる」状態、

それが脳の発達にもとてもいいらしいですよ。

いい音を聞かせてあげたいですね。

 

それから歌う。

 

3歳の子も一人遊びをしながら、道を歩きながら大きな声で歌います。

人は楽しいと歌いたくなるらしい。

その様子は見知らぬ人も微笑ませる力があります。

 

もっと大きくなるといろいろな楽器に触りたくなる、音を出してみたくなる。

合わせることができるようになる、

どんな発見があるのだろう。

わくわくしますね。

 

音楽教室は毎月開催予定しています。

ぜひ遊びにいらしてください。

 

子どもは私たちにとって未来への希望です。

思わず歌が口をついて出るような

幸せな子ども時代をどの子にも、と願わずにはいられません。

 

2016年、今年もご一緒に音楽の扉をあけてみませんか。

出前コンサートのご注文もお待ちしています!

 

下の写真は昨年参加した世田谷区の「起業ミニメッセ」にて。運営の世田谷区立男女共同参画センターらぷらすから頂きました。女の子が見ているのは、プロコフィエフ「ピーターと狼」(ガッティ指揮 フランス国立管弦楽団)のDVD.

 

 

 

下は、ブリーズノート音楽教室@ななつのこが12月に開催したファミリーコンサート。木管五重奏団「アンサンブルジーク」が「ピーターと狼」を朗読とイラストとともに演奏してくれました。木管五重奏のアンサンブルは実に美しく、楽しい響きでした。

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人生と音楽と猫

昔住んでいた神楽坂、久しぶりに通りすがりの居酒屋へ。

短い時間でしたが友だちはにごり酒、私は生ビール。


先日の昼下がりサロンコンサートに来てくれた彼女は、マリアカラスの声が好き、

という話からソプラノ山口佳子さんの声がすごく好きだ、と。

いいですね〜。

歌手の魅力はなんといっても声です。

声で会場まとめて魅了し尽くします。

 

もうひとりの出演者の鳥木弥生さんの歌を私が初めて聴いたのは昭和音大のホールだったかな。

やはりすっかりその声に惚れてしまったのです。

いつか鳥木さんの魅力が活きる企画でお願いしたいと思い続けていました。

山口佳子さんについてももちろんそう。

 

3年越し(?)のブリーズノートの願いがついにかない、

二人のディーヴァはラトリエ by APC という素敵な空間にぴったりの

素晴らしいプログラムを用意して来てくれたのです。

 

さて、私たちの話は、アイロンがけをしながら聞く音楽はなんだかんだ、

日本の洗濯機は温度調整できないのか、他

音楽から離れたり、戻ったり、いろいろ盛り上がり、

シメは彼女が教えてくれたシュバイツァー博士の言葉。

 

人生の辛さを忘れる方法は二つ、音楽と猫だ。

Il y a deux moyens d’oublier les tracas de la vie : la musique et les chats.


ということで、人生を共にした猫たちの写真を壁から外してiphotoに入れました。

忙しい時ほどこういう事をしたくなる…いかん…

miou miou, beaujolais(e), froufrou ミュウ、ボージョレ、フルトン
miou miou, beaujolais(e), froufrou ミュウ、ボージョレ、フルトン
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昼下がりのサロンコンサート、終了!

終了!
昼下がりのサロンコンサート
〜Douce France 歌姫たちの優しきフランス〜

お越し頂いた皆様ありがとうございました!
それぞれの曲を誰が歌ったか追加してプログラムをご紹介。

詩人の名前や年代を入れるともっとイメージがふくらんで楽しいけれど、

コンサートではその辺りを歌姫がトークできちんとゆかいに解説。そして私たちは笑いながら歌の世界に引き込まれていくのです...

演奏は、往年のロック少女も鳥肌がたったという素晴らしさ。
ちょっとマニアックなプログラムをわけへだてなく(詳しくない人でも)楽しませてくれる、実に魅力的なコンサートでした。ファンの方も初めての方もみんな目がハートに^^


衣装も素敵でしたね〜前半はモダン、後半は豪華で思わず客席から感嘆のどよめきが。
幸せなことに、ブリーズノートは9月にも山口さん、鳥木さん、仲田さんとご一緒します。サロンから街のオペラ座へ〜♪  

 

当日のプログラム:

プーランク:「ティレジアスの乳房」より “いいえ、旦那さま”(山口佳子)

 F.Poulenc : Les mamelles de Tirésias “non, monsieur mon mari” (Yoshiko Yamaguchi)

ドビュッシー:3つのビリティスの歌(鳥木弥生)

 C.Debussy : Trois chansons de Bilitis (Yayoi Toriki)

シャミナード:あなたは私に言うでしょう(山口佳子)

 C. Chaminade : Tu me dirais (Yoshiko Yamaguchi)

デュパルク:旅への誘い(鳥木弥生)

 H. Duparc : L'invitation au voyage (Yayoi Toriki)

フォーレ:ここではすべての魂は(山口佳子・鳥木弥生)

 G. Fauré : Puisq'ici bas toute âme (Yoshiko Yamaguchi ・Yayoi Toriki)

フォーレ:タランテラ(山口佳子・鳥木弥生)

 G. Fauré: Tarentelle (Yoshiko Yamaguchi ・Yayoi Toriki)

 

・・・・幕間・・・・

 

プーランク:エディット・ピアフをたたえて(仲田淳也)

 F. Poulenc : Hommage à Edith Piaf (Junya Nakata)

マスネ:エレジー(鳥木弥生)

 J. Massenet : Elégie(Yayoi Toriki)

ビゼー:古い歌(山口佳子)

 C.Bizet : Vieille chanson (Yoshiko Yamaguchi) 

サン=サーンス:おいで!(山口佳子・鳥木弥生)

 C. Saint-Saens : Viens ! (Yoshiko Yamaguchi ・Yayoi Toriki)

サン=サーンス:不運な男(山口佳子・鳥木弥生)

 C. Saint-Saens : El desdichado (Yoshiko Yamaguchi ・Yayoi Toriki)

グノー:オペラ「ファウスト」より“宝石の歌”(山口佳子)

 C.F. Gounod :Faust “Air de bijoux (Yoshiko Yamaguchi) 

ベルリオーズ:オペラ「ファウストの劫罰」より“燃える恋の思いに”(鳥木弥生)

 H. Berlioz : La damnation de Faust “D‘amour l'ardente flamme” (Yayoi Toriki)

 

アンコール:

オッフェンバック:オペラ「ホフマン物語」より“舟歌”(山口佳子・鳥木弥生)

 J. Offenbach : Les contes d'Hoffmann “Barcarolle〜Belle nuit, o nuit d'amour” (Yoshiko Yamaguchi ・Yayoi Toriki)

 

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Douce France歌姫たちの優しきフランス



昼下がりのサロンコンサート
〜Douce France 歌姫たちの優しきフランス〜

 

ブリーズノートのティータイムコンサート

先日l'atelier by APC にてリハーサルでした。


「オールフランスもの」という、ゆるいくくりがとても気に入っています。
オペラ歌手であり、イタリアものフランスもの、第9のソロもメサイアも、日本歌曲も蘇州夜曲も歌えば、子どものためのワークショップだってやっちゃう人たちが選んだ「フランスもの」ですから。わくわくで待っていたら、枠にはまらないじつに魅力的なメニュー。

19世紀から20世紀のフランスの音楽家たちを新しい方から遡っていくというのもおもしろいです。

チラシに全員の顔写真載せておきました。

音楽の教科書に載っている人もいるかしら。

さて、リハーサルはといえば、美しく響く音のシャワーに包まれて至福のひととき。この広さならではの感覚かもしれません。

全身マッサージを受けているような...

音楽は心だけでなく、じつは直で体にいい。実感です。

 ひとあしお先にすみません。

この体験をもう一度みなさまとぜひ。

明日、会場にてお待ちしています!

 

この後二人は衣装合わせ。

これがまたとても楽しみなのです。

では、最後にチラシをアップ。

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「3月11日のマーラー」のこと

2011年3月11日、大震災の夜、東京のすみだトリフォニーホールでは新日フィルの定期演奏会が予定通り行われたそうです。

翌年に放送されたNHKのドキュメンタリー「3月11日のマーラー」をみて、このことを初めて知りました。

1800人のホールに100人程の聴衆。オーケストラより観客の数がちょっと多いくらいでしょうか。

 

東京もすべての交通機関、電話、ストップしていましたから、団員もお客も徒歩または自転車。何と、ボーイスカウト走りで駆けつけたという演奏者がいました。楽器も持っていたかなあ。駆け足で40歩、その後歩いて40歩、これを繰り返すと疲れずに長い距離走れるのだとか。

 

地震の瞬間まで指揮者もオーケストラのメンバーも、おそらく観客も、心は演奏会へ向けて準備万端、だったに違いありません。何が起きているか未だ正確に把握できないままに、というより少しずつ入ってくる情報と余震に不安を抱えながらの演奏会。東北出身の方はどんなに心配だったことでしょう。

 

曲はマーラーの交響曲5番。

 

あれから「音楽の力」という言葉もたくさん聞きましたが、私は指揮者のダニエル・ハーディングが番組の中で語った言葉が忘れられません。

 

『音楽は苦しみの大きさを理解する大きな助けになります。あの日マーラーの5番を聴いたことで被災した人たちの痛みをより深く理解することができるようになれたのでは、と自分に言い聞かせています。』

 

『演奏が終わって数分もすればもとの悲しみに引き戻されます。でも、音楽が続いている間はマーラーが暗闇から光りが差し込む場所へと導いてくれるのです。』

 

『大切なことは、お客様も演奏者も音楽を必要としているあのときに音楽を演奏したことです。そこに価値があったのです。』


震災のあった2011年12月にブリーズノートは第1回の企画コンサートを開催しました。生のコンサートを気軽に楽しんで頂きたいと、お茶とお菓子をご用意してちょっとおしゃれなティータイムコンサート。出演はソプラノ山口佳子とピアノはオペラのコレペティトゥーアで指揮者でもある仲田淳也のお二人でした。


ブリーズノートをたちあげて初めての企画コンサート、プログラムにはこう書きました。


『音楽を聴く時に胸に抱いている想いは人それぞれで違うことでしょう。

演奏を聴きながら一人涙することもあるかもしれません。

けれどすぐれた演奏の後には、隣の人と顔を見合わせ、頷き合いながら喝采をおくる、

そこに生のコンサートの醍醐味があります…』


『…厳しい冬の寒さを迎え、懸命に生きる人々のことを想い、たとえ小さなことでもひとつひとつすべてのことが次に来る春への希望につながることを願い、祈ります。』


震災から4年、毎年春を待つこの時期になると、マーラーと新日フィルを思い出し、ハーディングの言葉、それから自分自身のあの頃の想いをかみしめます。

小さなコンサートをひとつずつ、ひとつずつ大切に積み重ねてきましたが、出発点の想いは変わらないなあと、番組を見てからずいぶん時間が経って改めて感じています。

 

さあ、今年も地球のいたるところで音楽があるはず、ありますように。

子どももおとなも誰もが音楽を楽しめますように。

ブリーズノートも選りすぐりで皆様のところへお届けしますよ。

ぜひご一緒に、拍手喝采しましょう。

 

http://www.breezenote.jp

 

 


 


 


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2014年9月11日〜引き出しの中から3曲♪

昨日PCを開くと画面右上に「明日はhirokoの60歳の誕生日」と

乾いた感じでコメントシール(?)が出て来て、ギクっ。

いや、言われなくても...

いや、確かに歳のことは忘れてます。

高校生と話す時は高校生、20代と話す時は20代、

気分だけですけどね。

あらためて60年も生きて来たことにびっくりしています。

 

 

歳をとってうれしいのは、

引き出しの中に大好きなものがどんどん増えていくこと。

音楽も本も映画も。

時々出してくるものもあれば、

すっかり忘れていたのにふとしたきっかけで

引っぱりだしてくるものも。

忘れていた風景やまわりにいた人たち、

考えていたことなども生き生きと立ち上がってきます。

 

で、最近思い出したのが「私の好きなもの」。

出だしが、

ボサノバのリズム♪ で始まって

夜明けの渚、レモンの切り口...♪ と続きます。

(永六輔作詞、いずみたく作曲、佐良直美歌)

 

永さん、10代の女の子が好きそうなものよく知ってましたね〜。

ドンピシャでした。

「三味線のつまびき♪」だけが軽くかわされた感じですけど。

この歌で「ボサノバ」知りました。

昔の流行歌はほんとうによくできています。

 

 

もうひとつ、ボサノヴァがらみで

引き出しから出て来たのはアンリ・サルバドール。

フランス領ギアナ生まれの彼は、

パリでジャンゴ・ラインハルトと共演し、

ボリス・ヴィアンやクインシー・ジョーンズと曲を作り、

アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を与えて

ボサノヴァ誕生に貢献したらしい。(wikipediaより)

そんな人とはつゆ知らず

82歳(!)で出したアルバムですっかりお気に入りに。

映像を見るとブラジルでもすごく盛り上がってますね。

 

音楽に国境はない、というより、

国境を越えた人たちが魅力的な音楽を

創っているように思います。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、35年も前からすぐ出せるところに入れてある曲をひとつ。

35年間、変わらないもの、変わったこと、考えずにはいられません。

振り返るために聴くのかな。

そうですね、きっと。

 

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タンゴ〜風立ちぬ〜記憶に寄り添うもの

昨年、ブリーズノートは「大人の寄り道」と題して、

シリーズでコンサートを4回開催しました。

 

出前コンサートは、ご注文を頂いてから

オーダーメードでお作りしてお客様のところへ

お届けするものですが、このシリーズは、毎回

ブリーズノートいちおしの音楽家を招いての、

企画コンサートです。

 

短い時間ですが充実のプログラムとすばらしい演奏、

それに加えてヴァイオリン工房の1階にある

ラトリエ by APCという会場の魅力。

演奏家とお客様の距離がとても近く

毎回ライブ感に満ちたコンサートで

大好評です。

 

 

さて、シリーズ4回目は “Tango Night” でした。

そのご案内をさしあげた方から届いたお便りです。

 

 

「音楽すべてに音痴を自認していますが...

案内を読みながら、このボクですら、

学生だったあの頃を思い出しました。

都会、地方の、そこ、ここに

ダンスホールがいっぱい。

メリハリのよさに魅せられたタンゴ、

優雅に舞うワルツ、年代は違っても、あのリズムに

昂揚する気持ちは同じなんでしょうね。

会場で満たされた皆さんの表情が見えるようです。

 

参加は出来なくとも、心はほっこり。

いま、トンネルを引き返して、

青春のなかにいます。ありがとう。」

 

うれしいお便りでした。

そうなんですね〜。

音楽を聴いて懐かしい時代にひとっ飛び。

蘇る記憶。

 

音楽の「力」について語るのは

慎重に、と思いますが、

音楽が記憶とつながっているのは確かで、

聴いている人の笑顔や涙や安らぎ

あるいは昂揚につながるのかなあと思ったりします。

 

私にとってのタンゴは、母の記憶と重なります。

そして、母のことを考えながら母が生きた時代を思います。

 

1923年関東大震災の年に生まれた母は

映画と音楽が大好きでした。

年をとってからもトランジスタラジオと

カセットテープをいつも側に置いていました。

 

話好きの家系の母は、繰り返し繰り返し

思い出を語り、適当に聞き流していたのに

あんまり繰り返すので、

おかげで現代っ子(今や古い表現?)の私が

戦前の話にもすっと入れるという...

 

 

先日、映画「風立ちぬ」を見ましたけど

映画も強く記憶に働きかけてきますね。

もしかすると音楽以上かも。

 

見ている間、父と母から受け継いだ記憶が

また立ち上がってくるようでした。

 

戦前、戦中に青春時代を送った人たちにとって

死は常に身近なものだったと

母たちの話を聞くとわかります。

 

天才でなくても誰もがもっているに違いない「美しい夢」は

叶わない、そんな時代です。

 

見ながら号泣、というよりも

見終わってからふつふつと悲しみがわいてくるような

映画でした。

 

 

音楽や映画のなかには、時代を超えて、

歴史の教科書からはこぼれ落ちる、父や母や私のような

普通の、というか、ありとあらゆる人の記憶に

寄り添ってくれるものがあるのでしょうね。

おっと、1年ぶりのこのブログ

またまた長くなってしまいました...

 

ブリーズノートは2014年も

皆様に楽しんで頂けるよう

素敵なコンサートをお届けします。

 

そのひとときもまた、

忘れがたい時間として皆様の記憶に残るような

そんなコンサートをお届けできたらと願いながら。

 

 

今年もよろしくお願い致します。

 

 

※ 「風立ちぬ」のカットは公式サイトからhttp://kazetachinu.jp/prono.html

 

 

 

 

 

 

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映画「Diva」、81年パリ、そして今

最近は日本語でも「ディーヴァ」という言葉はよく耳にするようになりましたが、映画「Diva」(ジャン・ジャック・ベネックス監督、’81)が公開されたころはまだそうでもなかったような気がします。

 

 

 

自らの歌声をレコードにすることを決して許さない、つまり生でしか聴けないオペラ歌手と、彼女の熱狂的なファンの18歳のジュール。最初の設定からいいじゃありませんか。ジュールは郵便配達員、黄色いモビレットにスピーカーを付けてクラシックを大音量で流しながらパリの街を走り回っています。カーステレオ付きモビレット!

 

 

見方によってはオタクでとんでもないストーカーのジュールは、クラシックをこよなく愛するごくごく普通の青年。

この設定もいいですね〜。

時代はウォークマンが世界を席捲し始めた頃だったような。

まだみんなレコード店でレコード買ってダビングはカセットテープで。

久しぶりにDVDを楽しみながら30年以上前のパリを思い出していました。

 

 

81年パリ、大統領選でミッテランが勝利した日、通りでは夜が更けてからもいつまでも興奮冷めやらぬ若者の声が聞こえていました。「勝ったぞ〜!」って感じです。バスティーユ広場にはそのままの勢いで人々が集まり、自然発生的に(たぶん)ロックコンサートもあったと記憶しています。

昨年オランド大統領が誕生した時にはバスティーユ広場ではすでに準備が整っていたようですが、やはり大勢の人たちが集まっていました。

 

 

その中にいた子ども連れの男性が、81年に子どもだった自分はやはりここにいた、この空気を経験することが大切なんだと語る記事がありました。

時間がたてば興奮は冷めて新しい政権への批判もでてきますが、とりあえずその日は自分たちの投票で民主主義の後退を食い止めた、といったエネルギーに満ちていて、そのことを子どもに見せておきたい気持ちはわかるような気がします。

 

翻って日本の今、正直なところ空気は沈みがち。

子どもたちに示す希望はどこにあるのだろうとずっと考えています。

おそらく受け身ではいけない、一つずつできることを、あきらめないで持続してやっていくこと、なが〜い目で見ること、などなど。そして、新しい意思表示や「参加」の形が生まれつつあるのかもしれない、とも思い始めています。

 

 

 

 

2012年、心を動かされ、力をもらったこと。

暑い暑い夏の反原発集会の時にFacebook で

「父ちゃん、水分とって家族の代表でガンバレ」といった内容の書き込みが。

そうだ、集まっている人たちの後ろには家族や友人がいて、例えば1万人集まればその後ろには3万人、いやもっといるかもしれないということに気づいて感動したのです。かつてのデモや集会とは大きく異なるところでは。

もう一つ、同じくFacebook にアップされていた反原発集会の写真に小さく小さく写っていた瀬戸内寂聴さん。大勢の人の後ろからはるかかなたのステージを撮った写真でした。高齢で体調も決してよくないはずなのに、やむにやま

れず出てこられるのでしょう。自分の親の世代の方たちから背中でお手本を見せて頂いているようです。

 

映画の話からとりとめもなく思いを巡らせて書いてしまいましたが、すべてはひとつながり。新しい1年をどのように生きどのように積み重ねて行くのか、それもまたこの延長線上に。

新しい年がよい年になるように心して生きていくこと、来た道をときに振り返り、これからのために今を重ねていくこと、今年もこれにつきるように思っています。

 

皆様にとっても幸多き年となりますよう!

 

 

写真は映画「Diva」のオフィシャルサイトから。

予告編はこちらのサイトのリストに

予告編

 

下はYouTubeにアップされていた映画の冒頭、アリアのシーン。

 

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同窓会アペリティフコンサート

宮崎大宮高校第25回生関東地区同窓会。

昭和48年(1973年)春の卒業ですから

高3の年はなんと40年前に遡ります。

 

卒業以来初めて会う人もいるので

名札に高校時代の顔写真を印刷したのは

グッドアイデアでしたね。

 

ひさびさの同窓会はちょっと優雅に

アペリティフコンサートで幕を開けることに。

 

場所は日立目白クラブ。

昭和3年に建てられた洋館で

外観はスパニッシュ様式、中の装飾はアール・デコ

歴史のある空間が今も大切に保存されています。

 

ピアノの場所も昔からずっと変わらず

同じ位置とのことで驚きました。

 

今回コンサートをお願いしたのは

ヴァイオリンの工藤ゆかりさんと

ピアノ仲田淳也さんのユニット

プチ☆コパンです。

 

クラシックの演奏家ですが、

ヴァイオリンとピアノのアンサンブルが実に美しいユニットで

ジャンルにとらわれないプログラムで皆を魅了。

とりわけ最後の「ソーラン節」は、

みなさんもちろん初めて聴くアレンジで

たいへん好評でした。

 

短い時間のなかで

プチ☆コパンが披露してくれたのは

卒業してもうすぐ40年の同窓会にふさわしい

素敵なプログラムでした。

 

コンサートの後は

飲みながら食べながら笑いながら

10代と今を行きつ戻りつ、話は尽きず

終了後は同じ建物の応接室に移動して

しばらく過ごしました。

 

アペリティフは「食前酒」という意味。

食事の前に軽くお酒とおつまみ

そしておしゃべりを楽しみます。

 

早く着いた人は先に始めてOK

これなら待つのも気になりません

まずはくつろいだ雰囲気を

無理なく作ってくれます。

 

アペリティフコンサートは

そんなくつろいだ雰囲気で

美味しい物を少し食べるような

楽しみがあります。

 

ご参加のみなさま、

クラシックな建物と同窓会アペリティフコンサート

楽しんで頂けましたか?

 

幹事のみなさま、ご協力ありがとうございました!

 

(写真協力:S.Kuroi/ T.Tsuboi)

 

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Tea for Two〜二人でお茶を〜

ブリーズノートにとって初めての企画コンサート“Tea for Two”

12月12日(月)14:30

代官山ヒルサイドプラザで開催されました。

 

 

12月の平日、「なんでもない日」のティータイムコンサート。

師走だということを忘れるようなよいお天気でとても穏やかな午後でした。

 

くつろいで楽しんでいただけるように

そして演奏家の近くで聴いていただけるように

歌手が自由に動けるように

椅子を並べました。

 

午後2時。開場です。

お茶とお菓子も準備万端、のはずでしたが...

コーヒーと紅茶をいれるのに思いのほか時間がかかり

すっかりお待たせしてしまいました。

申し訳ございませんでした!

 

コンサートのオープニングはピアニスト仲田淳也さんがさりげなく登場。


ティータイムに、そろそろコンサートが始まりますよ〜と

お知らせするための曲。ちょっとしたサプライズでした。

(プログラムにはない曲です)

 

そして、ソプラノ山口佳子さんが華麗に登場。

 

Vola !(飛んでいけ!)で始まる“セレナータ”で一気に会場は

イタリア歌曲の甘美な世界へ。

 

二人のドレスとネクタイはブリーズノートのカラーに合わせてブルーでコーディネート。

出前コンサートのブリーズノートのお披露目だということでこの心配り!

感激!

曲の説明を交えながらの山口さんのトークはおおらかでユーモアがあり

聴く人をくつろいだ気持ちにしてくれます。

 

イタリアの曲が続いたあとは日本の歌曲へ。


ワルツのリズムにのせて、女心をコミカルかつチャーミングに。

山口さんの澄んだ高音ならではの魅力に満ちた楽しい1曲です。

中盤、仲田さんのトークとピアノソロ。

 

曲はシベリウスの“THE SPRUCE”(樅の木)

仲田さんの話に、北欧フィンランドの公園に立つ1本の樅の木を思い浮かべ

その歴史と風景に想いを馳せます。

 

山口さんはドレスを替え、仲田さんもネクタイの色を合わせて再び登場。

 

後半は、“踊り明かそう”、そしてクリスマスソングメドレー。

 

ミュージカルナンバーもメドレーも

どんなアレンジなんだろうと楽しみにしていました。

期待どおり、緩急も心地よく、歌とピアノのアンサンブルに

会場はどんどん盛り上がってきましたよ。

 

プログラム最後はオペラ「ロメオとジュリエット」から

“JE VEUX VIVRE DANS CE REVE”(私は夢に生きたいの)

 

ここは歌手自身によるプログラムノートを引用させていただきます。

 

『(略)...「ジュリエットのワルツ」として知られるように

3拍子のリズムに合わせて、息を弾ませたような初々しい少女の姿が描かれる。

(略)...「結婚なんてとんでもない、若い時はほんの一瞬だわ、

私はまだこの夢の中で生きていたいのよ」と青春を謳歌し、

恋に恋する心情を歌う。彼女はこの後ロメオとの運命的な出会いをし、

物語は徐々に切なく悲劇的な色合いを帯びて行きます。

ここはオペラの中でも華やかでもっとも幸せなシーンかも知れません。』

アンコールはもうひとつのクリスマスソングメドレー。

“WHITE CHRISTMAS”と“O HOLLY NIGHT”

 

そして最後の最後は明るく、と二人が選んだ曲は

オペレッタ「こうもり」から“公爵さま、あなたのようなお方は”

 

客席を縫って歩きながら身振り手振り、表情豊かに歌うようすは

オペレッタ好きにはたまらなかったことでしょう。

 

たとえオペレッタを知らなくても、言葉がわからなくても

どうやら公爵様をからかって可笑しくてたまらないのね

この若い娘は...とわかったような気にさせられる

そんな名演でした。

一時間程のコンサート、休憩なしでたっぷり私たちを楽しませてくれた

山口佳子さん、仲田淳也さんに BRAVO

 

そして温かい拍手と熱烈な喝采を送ってくださった

お客様に心からの感謝を

 

赤ちゃんから熟年世代まで

大勢の方にご来場いただきました!

生のコンサートの楽しみを

いろいろな形であなたのところへお届けする

ブリーズノートの「出前コンサート」

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

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プチ☆コパンのコンサート

 

ちょっと前になりますが

10月8日、ルーテル市ヶ谷ホール、プチ☆コパンのコンサートで。

 

工藤ゆかりさんのヴァイオリンと仲田淳也さんのピアノのアンサンブルが魅力的で

1曲目から完全に引き込まれていました。

途中、ひさびさにしみるな〜と感動していたら

後ろから「しみるのよね〜」と言っている若い女性の声が聞こえてきたのです!

 

私には、なぜだとか、どこがとかはうまくいえませんが

生の演奏を聴いて、同じ時に同じ場所で同じように感動していることが不思議で、嬉しく

その日はひとりで行ったコンサートでしたが

会場の方たちと一緒に大いに盛り上がった、ような心持ちでした^ ^

 

プログラムに載っていたご挨拶の言葉がすてきだったので、ご紹介します。

 

「・・・今日私たち2人に出来ることはごくわずかなことです。

それは偉大な作曲家の創造した音楽に真摯に対し、出来る限りその奥底に迫れるよう探し求め、一度きりの本番で皆さまにその現在形を聴いて頂くことです。わずかな一歩が、無限に連鎖する希望への一足になることを願います。皆さまにとって幸せな時間になりますように・・・」

 

モーツァルトの“ヴァイオリンソナタ”からピアソラの“鮫”

アンコールの“見上げごらん夜の星を”まで。

小さなホールでの生演奏を存分に楽しみ「幸せな時間」を過ごすことができました。

 

次回のコンサートが今から楽しみ♫

 

 

プチ☆コパンのCD  “アズラオ〜青い鳥〜”

オペラの名曲をヴァイオリンとピアノが歌います、ほんとうに。

 

 

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オペラ「子どもと魔法」

パルテノン多摩小ホールで、

「創るオペラの楽しみ ミュージック・シアター」

 

 

第1部は、パリの音楽セルフサービスカフェ“クルトパイユ”。

 

音楽セルフサービスカフェってなに?と思っていたら、

BGMが欲しいひと、音楽が聞きたいひとは自分で歌うカフェ、なのだそうです...

 

パリのおしゃれ(でおしゃべり!)な日本人3人娘の会話に笑いながら、

アーン、サティの美しいメロディに聞き惚れ、

最後はソプラノ、駒井ゆり子さんのピアニカ超絶技巧(!)とともに

シャンソンを楽しみました。

 

第2部はラヴェルのオペラ「子どもと魔法」

地域のおとなと子どもたちが大勢出演しています。

 

ママにきつ〜く叱られて、やけをおこしたやんちゃな男の子が

「ぼくは悪い子だ!ぼくは自由だ!」

椅子を蹴飛ばし、壁紙を切り裂き、部屋の中の何もかもを

めちゃくちゃにします。

 

さんざんいたずらをして疲れた子どもが休もうとすると、

子どもに壊された椅子や時計やティーカップたちが動きだし

嘆きながら子どもを責めます。

 

こわいんですよ。

さすがフランス。

「悪い子ども」へのおしおきは強烈です。

暖炉の火なんて、焼き殺してやる〜とおいかけてきますから。

でもフランスの子どもはそう簡単にはめげませんよ。

 

庭に逃げ出すと、今度は子どもにいじめられた(?)

りすやカエルやとんぼや木も、みんなでてきて子どもを責めます。

 

ついに子どもは叫びます。

「ママ!」

 

大混乱の中、りすがけがをしてしまい、

子どもはやさしく傷の手あてをしてあげて

自分はそのまま気を失ってしまいます。

 

傷の手あてをしてくれた、本当はやさしい子だ、と

お母さんを呼んでくれる動物たち。

ママが出てきて、子どもをみつけてくれて大団円。

 

背景の映像(CG)がとてもきれいで、絵本を見ているようでした。

ラヴェルの音楽にもぴったり。

 

子どもたちの群像は(カエルさんや動物たち)のびのびと、

でもぴったりと、物語の中に入り込んでいました。

 

地域の出演者の皆さんの中には親子で出ている方達もいたのでは?

最後の場面で寄り添う姿を見て思いました。

 

いいな。

 

駒井ゆり子さんは、11月にまた、今度は大ホールで

地域の子どもたちと共演するそうです。

「みんなで歌おう!スーパー・ウィンド・オーケストラwithズーラシアンブラス」

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「音の森」Sympho Canvas®

会場に入ると、細い円柱形のスピーカーが12本、

行儀良く並んで出迎えてくれました。

その姿はスピーカーというよりは銀色のオブジェ。

 

 

東京、青山の国連大学1Fで開催されている

「オーガニック・ウィークエンド・シネマ」に

やって来た人たちを、音のシャワーで迎えてくれます。

 

1本1本が、生録音あるいは打ち込みの音源を

まるで一人一人の演奏家のように再生するとき、

私たちは、耳だけでなく身体全体で音楽を聴く

心地よさに目覚め、

それから「音の森」に足を踏み入れたくなり、

少しずつ大胆に、自由に歩き回り、

気に入った音の側で佇んだりするのです。

 

このシステムの考案者は宮本宰(みやもと つかさ)さん。

 

宮本さんによれば、

「私たちが生の演奏の中に身を置いて音楽を聴くとき、

耳(聴覚)でその音質だけを聴いているわけではなく、

体全体でその音場(=音のでている空間全体の“空気感”)を

感じとっています。

ヘッドホン・ステレオは、いつでもどこでも

思い立ったらすぐに音楽を聴くことを可能にし、

音楽鑑賞をとてもハンディーにしたことで、

その功績は筆舌に尽くせないほど大きいとは思いますが、

一方でそれは、体で感じる音楽の“空気感”を

忘れさせてしまったように思えるのです」

 

宮本さんは音響のプロフェッショナル。

 

手がけたコンサートやイベントは数知れず、

ABC順に、AEROSMITH, BILLY JOEL,

BOB DYLAN, BOZ SCAGGS, BRYAN ADAMS

DAVID BOWIE, DEEP PURPLE...

いや、とても書ききれないので、この辺で...。

横浜アリーナなどの設備音響も手がけています。

 

生のシンフォニー・オーケストラのリハーサル中に

プレヤーの間を歩き回ったときに経験した感動が、

シンフォキャンバス®の原点になっているそうです。

そこには音と音が絡み合って生み出される華麗な

「音の綾」があり、シャワーのように降り注ぐ

「音のきらめき」に我を忘れ、

この体験をスタッフだけでなく一般の聴衆と共有する

方法が何かないかと考えたとのこと。

 

ミキシングのプロ中のプロである宮本さんが

到達した「音場の空気感」の創出。

 

もう一度本人の言葉を借りれば、

「シンフォキャンバス®では

この音場の“空気感”に着目し、

再生音場に錯覚による定位を持ち込む代わりに

元の音場である音源と事実上同数のスピーカー音源を

配置し、電気信号レベルでのミキシングを排除し、

各音源が空気中に音として放出されたあと

空間でミックスされるという、

現実の音場の創生プロセスをそのまま取り入れ、

元の音場と相似の“空気感”を創出することを意図して

作られました。

このシンフォキャンバス®の再生音場の中を歩き回ったとき、

定位と“空気感”の違いを明確に体験することができます。」

 

他のクリエーターたちとのコラボにより、

64本のスピーカーをフルオーケストラの楽団員と

同じように配置し、各々の楽器は個別に収録した

64chマルチトラック音源で再生するコンサートが

すでに実現しています。

 

偶然居合わせたダンサーが、

音の空間の中で踊り始めたり、

子どもたちが、1本のスピーカーのまわりで

手をつないでぐるぐる楽しそうにまわり始める

といったハプニングが、シンフォキャンバス®の魅力を

語っています。

子どもたちのまわりをアルペジオがかけめぐる様子、

目に浮かびます。

 

大変な手間をかけ、技術の粋をつくして、

作り上げられた「シンフォキャンバス®」は

(宮本さん、究極のオタク、と愛情と尊敬を込めて

呼ばせていただきます)

まったく新しい、けれど本質的な音楽の楽しみ方を

教えてくれます。

 

驚きました。

 

興味がおありの方は、

「オーガニック・ミニシアター」

国連大学1F、地球環境パートナーシッププラザで、

10/8 まで毎週土曜日に開催。

 

木、金は映画の上映はありませんが、

宮本さんがいれば、音のシャワーの経験が

できるかもしれませんよ。

 

音の森シンフォキャンバスについてはこちらから

⇒ http://www.symphocanvas.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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天然工房3.0+

「てんねんこうぼう さんてんぜろ ぷらす」と読みます。

 

アーティスト(芸術家)やアートに関わる仕事をしている人たちと

子どもたちをつないで、ワークショップを企画、実施しています。

 

その中のひとり、みづえさんに誘われて、

入間青少年センターで、7月25、26日に行われたワークショップに

スタッフとして参加してきました。

 

25日は「不思議の小箱〜ワンダーボックスを作ろう!」

小学生に混じって、私も自分だけの宝箱、つくりましたよ〜

 

宅配で届いた、家にある箱が大変身!

名付けて「おいしいワンダーボックス」!!

ふたを開けると10年後の私にあてた手紙が...

 

おいしいワインとおいしい食べ物、おいしい空気

空と森と風に囲まれた暮らし。

 

あなたにも私にもあるといいね。

守りたいね。

26日は「あみあみワークショップ」

 

いつもはお餅を焼いたり、干物を焼いたりする

あの網に、自分の好きなものをどんどん置いて

コラージュを作ります。

 

入間の自然の中で見つけた葉っぱや小石や木の枝ものせて。

 

後で壁に飾ったりするには、落ちないように留める工夫もたいせつ。

 

机を出さずに材料をピクニックみたいに部屋の真ん中のシートに置いて

思い思いに床にすわって作りました。

 

2日間とも、ほんの少しのヒントをもらって

身の回りにあるものを工夫して作る素敵な再生アートに挑戦。

 

家にある箱やリボンや包装紙、

ますます捨てられなくなりそう。

 

 

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新しい扉を開けるために、その5


 

ブリーズノートは、ご注文に応じて音楽をお届けする「出前コンサート」と、素敵な音楽家達と一緒に音楽の楽しみ方をご提案する「企画コンサート」の二本立てです。

2021年は久々にクリスマスコンサートのご依頼あり。

 

リクエストのあった音楽家達と伺えることになり、行って来ましたよ。

 

一つは、ヴァイオリン吉田篤さんとバンドネオン鈴木崇朗さん。

もう一つは、ヴァイオリン吉田篤さんとバンドネオン早川純さん。

皆さん、小松真知子&タンゴクリスタルに参加のトップクラスの音楽家たちです。 

タンゴに軸足を置きつつ、それぞれに活動の幅は広く、ジャンルを軽々と超えて大変魅力的、

ブリーズノートも大注目なんです。

 

お客様大喜びでしたね。

 

吉田さんと早川さんの演奏曲目に、ピアソラのアヴェ・マリア〜タンティ・アンニ・プリマがありました。演奏が終わった後で、ひとりの紳士が、1年間の疲れがスーッと消えていくようだった、とおっしゃったのが心に残りました。

 

バンドネオンという楽器にも興味津々で色々と質問されていましたよ。

 

お会いするたびに間違いなしのプログラムと感動の演奏、今回も楽しかった!

 


そして、こちらも、クリスマスには必ずご指名いただくお二人。

ヴァイオリン山口佳名子さんと、ギターの塚本陽三さん。

お久しぶりでした!

 

定番のクリスマスソング、二人が演奏すると大人も子どもも楽しくてノリノリなんです。

そして、親子向けの回で「紅蓮華」、大人の回では「スムースクリミナル」をクリスマスソングの間に入れてくるところがすごい。かっこよかった。お見事でした。

 

1回の参加者を制限しているので、演奏の回数が今回は多くなりました。疲れるかなーと思いましたが、佳名子さんのトークも楽しく、お客様も笑顔いっぱいでとても素敵なクリスマスイベントになったと思います。

お二人に感謝感謝です。

 

馬車道のビルから眺めたら、なんと目の前に高層ビルの手前をロープーウェイ!?

高所も閉所も揺れも「ヒエー!!」なので乗るのは無理ですけど、外国映画でみたことがあるような風景で、しばらく眺めていました。

 


そして今年最後に伺ったのは下北沢のダーウィンルーム。

ビルが取り壊されるため閉店することになり、「お礼の会」に音楽をお届けすることになりました。

 

Violin 小林由季

Violin 原亜緒衣

 

ダーウィンルームは、ビーグル号に乗って南米や南太平洋の島々を巡ったチャールズ・ダーウィン、「種の起源」を著した、あのダーウィンの「部屋」です。訪ねて行くとたくさんの本と剥製、標本に囲まれて、いつも至福のひととき。

 

美味しいコーヒーも飲めて大好きな空間でしたから、なくなるのは実に残念。場所を変えて、また新しいスペースが生まれると信じています。「お礼の会」にはたくさんの人が訪れていました。きっと同じ気持ちですね。

 

原亜緒衣さんが、シャンパーニュと泡の科学とフランス音楽のコラボレーションコンサート(!)を企画した人、と紹介したところ、開始初っ端からシャンパンを振舞ってくださった方がいて3人で大喜び。

 

演奏はヴィヴァルディの「冬」から始まり、BGMはハイドン。途中「ムーン・リヴァー」をどうしても歌いたい人登場、小林由季さん、キーを合わせて軽く優しく伴奏、伴走。素敵でしたよ。そして、ロンドンデリー、ティコティコ、葉加瀬太郎「エトピリカ」。ガラパゴス諸島でダーウィンが見つめた鳥たちは、どんな歌を歌っていたかな。

 

恒例のダーウィン生誕イベント「Darwin Day 2022」は2/12、2/13の2日間、オンラインで開催とのこと。詳細はこちらから↓ぜひチェックしてみてください。

https://www.facebook.com/LiberalArtsLab.DarwinRoom

 

ダーウィンルームの3周年に伺った時の写真をもう一度。

楽しかった♪

2013年10月でした。

 

Violin 池澤卓朗

Violin 張大赫

 

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新しい扉を開けるために、その4


「女子ジャズ2021 @アレイホール 〜Women of Jazz〜」
11月と12月は、“Women of Jazz”=日本のライブシーンで活躍するジャズの女性ミュージシャンとその仲間たちをライブでご紹介しました。感染症対策に最大限気を使いながら、用心しながらではありましたが、どれも素晴らしいコンサート、開催できてよかった!

2021.11.6

遠藤律子ピアノトリオ〜Swan Lake〜

せたがやウィメンズ・ジャズ・フェステイバル2018の音楽ディレクター 遠藤律子がやってくる!女子ジャズ再開、第一弾は遠藤律子ピアノトリオです。

久々の生演奏はやはり最高でした。

前半はそれはそれは美しいメロディのクラシック曲、後半はミュージカルの名曲を、それぞれ遠藤さんならではのジャズアレンジで。ウキウキのリズム、ピアノ、ベース、ドラムの聴きどころも満載。実は、今回、嬉しいことに小学生のお客様もきてくれました。最後は老若男女一緒にスタンディング、手拍子で盛り上がりましたよ。(でもいつもよりは控えめ!)

 

Piano 遠藤律子

Bass  山口彰

Drums 藤井学

 

エルガー:愛の挨拶

シューベルト:セレナーデ

チャイコフスキー:白鳥の湖 情景

リスト:愛の夢

ロイドウェーバー:ミュージカル「オペラ座の怪人」よりThink of me

マクダーモット:ミュージカル「ヘアー 」よりアクエリアス ほか

いつものように、お花はいけばな作家久保島一裕さん(ICHIYU)。リハを見ながら聴きながら、美しいお花を作りあげていく様子は見ていても楽しく、見事です。

 

会場・協力 アレイホール http://alleyhall.music.coocan.jp

 


2021.12.15

黒田京子&坪井美香

花を、ここに〜ジャズを詠む〜

それぞれにジャンルを超えて活躍するピアニスト黒田京子さんと俳優坪井美香さんが、「女子ジャズ」というお題で素晴らしいプログラムを届けてくれました。

 

テーマは花。前半はジャズのスタンダード曲の歌詞を黒田京子さんが翻訳と演奏、坪井美香さんが朗読します。歌も素敵でした。

 

後半は映画「ひまわり」から、音楽と共に坪井美香が自ら書き下ろした台本を語り、私たちは一面のひまわり畑へと引き込まれます。続いて、北原白秋、萩原朔太郎、石牟礼道子らの花にまつわる詩文や短歌、俳句の朗読を即興のピアノ演奏とともに。

 

「花を、ここに」という今回のタイトルですが、ビリー・ストレイホーンの「A flower is a lovesome  thing 」を黒田さんが翻訳したもの。どんな時にもどんな場所でも花は素敵なもの、という歌です。花を、ここに...いいタイトル。

 

小道具は黄色いバラの花一輪。

2人の衣装にも花が。皆さんお気づきだったでしょうか。私は本番中は黒田さんの花に気付かず、あとで写真をみておーっと叫びましたよ。粋です。

 

ピアニストと女優、ジャズをお題に、アレイホールで生き生きと繰り広げられたパフォーマンスの魅力、誰もが生の演奏の素晴らしさ、面白さを堪能した夜でした。

 

Piano 黒田京子

朗読 坪井美香

 

 

「ひとひらのバラの花びら」The Single Petal of a Rose     Music:Duke Ellington

「花を、ここに」 A Flower is a Lovesome Thing Lyrics & Music:Billy Strayhorn

「コートにすみれを Violets for Your Furs        Lyrics:Tom Adair Music:Matt Dennis

「酒とバラの日々」 The Day of Wine and Roses  Lyrics : Johnny Mercer Music:Henry Mancini

「私のお気に入り」 My Favorite Things ~ 「エーデルワイス」Edelweiss  

                    Lyrics:Oscar Hammerstein II Music:Richard Rodgers

「スカボロ・フェア」 Scarborough Fair イングランドの伝統的な民謡

  映画「ひまわり」 I Girasoli より Lyrics:Bob Merrill, Music:Henry Mancini

「薔薇二曲」 北原白秋

「からたちの花」 北原白秋

「こころ」(純情小曲集より) 萩原朔太郎

「花を奉る」 石牟礼道子

「すべては移りゆく Everything Must Change Music:Benard Ighner

 

+ 和歌 5

 

会場・協力 アレイホール

 


 

「女子ジャズ2021@アレイホール」11/6/と12/15のライブコンサート は、せたがや元気出せArtsプログラム2021「文化・芸術活動継続支援事業」の補助対象事業に採択されました。


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新しい扉を開けるために、その3


2021年、「酒・蔵・シック」の開催は1回だけでした。

ヴァイオリン吉田篤さんとピアノ青木菜穂子さんを迎えて、平日の午後を2回に分けて。

少人数のお客様と経験した濃密な時間、忘れられないひと時となりました。

 


2021.6.29

酒・蔵・シック〜吉田篤 with 青木菜穂子〜

プログラムは「酒・蔵・シック」に合わせた選曲、豪華版です。

中で初めてだったのがシュトラウス「酒、女、そして歌」、ウィンナワルツは踊りたくなる楽しさ。今回初演で、またぜひ聴いてみたい。

 

吉田さんは、今回ヴィオラも演奏しました。

フォーレの「夢のあとに」、それからヴァイオリンで「酒場1900」、切れ目なくヴィオラに持ち替えて「忘却 oblivion」、すごい。青木さんのピアノもノリノリです。

 

お酒はもちろん雁木!今回は抽選でお持ち帰りに。

早く日本酒テイスティングコーナーも復活したいですね。

 

配信コンサートでおなじみ、いけばな作家の久保島一裕(くぼしまいちゆう)さんが、今回初参加、生で作品を楽しんでいただくことができたのも嬉しいことでした

 

Violin 吉田篤

Piano 青木菜穂子

 

マエストロに郷愁をこめて /カルロス・ガルシア

酔いどれたち/ファン・カルロス・コビアン

ノスタルヒアス /ファン・カルロス・コビアン

酒、女、そして歌 /ヨハン・シュトラウス

夢のあとに /フォーレ

 

チャルダーシュ/モンティ 

ハンガリー舞曲第5番/ブラームス  ほか

 

日本酒:雁木 夏の辛口純米無ろ過 https://www.yaoshin.co.jp

お土産:茜姫(壽屋寿香蔵)https://www.akanehime.com/

装飾花:久保島一裕(ICHIYU)  https://ichiyu.jp

 

主催:ブリーズノート

協力:アレイホール


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新しい扉をあけるために、その2


その2は「0歳からの音楽会@ななつのこ」

1月、恒例のニューイヤーコンサート がコロナの感染拡大のために中止、春、夏、秋の3回開催しました。千歳烏山にあるコミュニティカフェななつのこは、バリアフリーのフラットでオープンな空間です。カフェのご協力のもと、定員を大幅に制限して感染症対策を施し続けることができました。動画「おうちでも!」シリーズも試行錯誤ながらチャレンジ中。

 


2021.3.28

0歳からの音楽会@ななつのこ〜春休みファミリーコンサート〜

春が来た!

モーツァルトで、1歳の女の子がずっと揺れていました。テレマンのリコーダソナタはカフェ全体に心地よく広がる感じ、とてもなじんでいました。残念ながら楽器体験や歌はなしでしたが、「愛ガットリズム」は手拍子でのりのり、「日本の四季メドレー」、「タラリラメドレー」は、お孫さんやお子さんの顔をのぞきこみながらハミングしたり、小さく口ずさんだり。引っ越してきてすぐという方に、次はいつですか、と聞かれたのも嬉しいことでした。

 

Flute 渡邉加奈

Oboe 石橋力

Fagot 二宮真弓

  

♪愛の挨拶/エルガー

♪ディベルティメント4番より 1楽章、4楽章/モーツァル

♪リコーダーソナタ1楽章、2楽章、3楽章/テレマン

♪アイガットリズム/ガーシュイン ほか

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 


2021.5.13

0歳からの音楽会@ななつのこ おうちでも!シリーズvol.3 収録

ななつのこ にはピアノがないのですが、世田谷まちづくりファンドの女性をきっかけに、「烏山クラシックの日」の企画をご一緒した「おとなのクラシックカフェ」さんに電子ピアノをお借りしました。コロナ収束の暁にはまたぜひご一緒しましょう。ありがとうございます!

 

Cello 竹本さや

Piano 迫香緒里

 

白鳥、ホールニューワールド、リベルタンゴ

 

撮影 柗下仁美 、壷井濯

会場・協力 コミュニティカフェななつのこ

 


2021.6.27

0歳からの音楽会@ななつのこ〜チェロとピアノのコンサート〜

プログラムは、ストラヴィンスキー、サンサーンス、バッハなどクラシックから、映画音楽、ミュージカル、世界中で愛されている名曲の数々、素敵な演奏にあっという間の1時間となりました。知っている曲は、やはり盛り上がります。どこかで聞いたことがある曲、初めて聴く曲も、また私たちの心を惹きつけます。毎回このほどよい混じり具合がいいなあと思います。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(ながい!あってる?!)では、だんだん早くなる演奏に合わせて手拍子、楽しかったですね!

 

Cello 竹本さや

Piano 永易理恵

 

♪ エルガー:朝の歌

♪ ストラヴィンスキー:イタリア組曲より序曲

♪ サン=サーンス:白鳥

♪ バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード

♪ シャーマン兄弟:スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス

♪ ハーライン:星に願いを

♪ ピアソラ:リベルタンゴ

♪ 魔女の宅急便メドレー

♪ モリコーネ:ガブリエルのオーボエ

♪ サウンド・オブ・ミュージックメドレー

♪ 久石譲:さんぽ    、ほか

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会  https://lp.breezenote.jp/220129.php

共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 

 


2021.7.30.31

0歳からの音楽会@玉川野毛町公園

野外コンサートは、風や緑に囲まれて子どもも大人も思い思いに自由に楽しめるのが魅力。一方で電源なし、感染症対策でディスタンス(みなさんのところまで音を届けたい、でも大音量はNG...)夕立も心配、そこそこ蚊がいたりするわけで、そこへ楽しいねー、いいねーと来てくれて、カッコ良く演奏してくれる音楽家たち、最高です。ほんと楽しかった。

虫取りしながら、バギーを押しながら、愛犬とお散歩しながら、おしゃべりしながら、誰もがフルートとギターの音色に包まれて気持ちよさそうにみえます。隣接する保育園の子どもたちも可愛いお客様。ベランダにずらりと並んで腰掛け、ノリノリで聴いてくれました。ナイス!

 

Flute 太田朱美

Guitar 関根彰良

 

1  さんぽ (久石譲)

2  椰子の実 (大中寅二)

3  みんな夢の中 (浜口庫之助)

4  にじ (中川ひろたか)

 

1   Looking For Madder-Red Flowers (太田朱美)

2  Slow Hot Wind (Henry Mancini)

3  Green Shower (太田朱美)

4  Nascimento (Barry Harris)

5  夏は来ぬ(小山作之助)

 

企画:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 

 


2021.8.4

宮澤賢治作「セロ弾きのゴーシュ」(朗読と音楽)動画収録

始まりのところで坪井美香さんが、

「ゴーシュは、まちの活動写真館でセロを弾く係でした...」と言うと、もうワクワク、あっという間に引き込まれてしまうから不思議です。

演奏は、チェロ吉濱綾伽さん、ヴァイオリン松本裕香さん、ドラム トニー・ホルロイドさん、音楽は全て吉濱さんのオリジナルです。素晴らしい演奏、あの日、アレイホールには宮澤賢治もいて、聞いていたのではないかしら。

 

語り/坪井美香

チェロ/吉濱綾伽

ヴァイオリン/松本裕香

ドラム/トニー・ホルロイド

音楽/吉濱綾伽

撮影/壷井濯、松下仁美

会場・協力/下北沢アレイホール

 


2021.9.26

0歳からの音楽会@ななつのこ

〜マリンバ、打楽器、詩(うた)を楽しむコンサート〜

昨年4月に予定していたコンサート、2回延期してようやく実現しました!

 

くどうなおこさんの刺繍「のはらうた」には、かぜみつるくんやこぶたはなこさん、カマキリ隆二くんなど、地球の仲間たち、素敵なキャラクターがたくさん登場します。俳優坪井美香さんの朗読と、星出朱音さん、望月岳彦さんのマリンバ&打楽器との初めてのコラボレーション、たくさんの制約がある中準備を重ね、本当に素晴らしかった。ありがとうございました。

Zoomで合わせもやりましたよ。

 

オープニング、マリンバの響きとともに、それまで賑やかだった会場がシーンとなったことに驚きました。坪井美香さんの語りは、のはらうたでは軽やかでユーモラス、野口雨情の「七つの子」は優しくあたたかく、詩の魅力、そして音楽の魅力が際立します。

 

私たちを取り囲む自然の音やリズム、メロディ、弾む気持ちを表現する打楽器の数々、もっと近くで見て、可能なら触ったり音を出したりしてもらいたかったな。次回はきっとできますように。

 

マリンバ・パーカッション 星出朱音

マリンバ・パーカッション 望月岳彦

朗読 坪井美香

 

 

♪ 星に願いを(ハーライン作曲)

♪ 秋の童謡メドレー まっかな秋~紅葉~小さい秋みつけた~赤とんぼ

♪ 朗読と音楽「のはらうた」

     せかいいち、あめふり、おがわのマーチ、よるのもり、 おんがくかい    

                 くどうなおこ/詩集「のはらうた」Ⅱ、Ⅲ(童話屋)より

♪ 七つの子(本居長世作曲)

♪ シューマンメドレー   異国から~兵士の行進~トロイメライ~楽しき農夫

          ロベルト・シューマン/「子供の情景」「子供のためのアルバム 」から

♪ ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡) 

 

 

主催:0歳からの音楽会実行委員会 https://lp.breezenote.jp/220129.php

会場・共催:コミュニティカフェななつのこ https://nanatsunoko.com

 

 

本活動は「公益信託世田谷まちづくりファンド」の助成を受けています。

 

 


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新しい扉を開けるために、その1

昨年12月後半、そろそろゆく年のふりかえりを、と思いながらなんとも余裕のない日々、結局全く手付かずで新年を迎えてしまいました。呆然。なんだかいつもと違う。疲れている...パソコンの前で電卓たたいてばかりだったからか、歳のせいで体力が落ちたか、心が弱ったか、コロナ疲れか...

 

手と体は動かなかったけれど、頭では何度も辿っていました、ブリーズノートの1年間を。

コロナ禍2年目、2021年も本当に素敵な音楽の時間があったのです。試行錯誤でしたが、どのコンサートも大変濃い時間でした。

 

音楽家たちは、制約が多い中での演奏でも、無茶振りでも、引き出しから楽しいことたくさん出してきて名演奏、熟練の技、さらには新しいアイデアやチャレンジ、ひとつひとうに毎回感嘆、感動していました。

 

困難な時代に音楽を続けることができた喜びを強く感じています。

昨年ご一緒してきた音楽家達、そして、ブリーズノート立ち上げから10年、ご一緒してきた音楽家達のおかげです。この喜びをもっともっとたくさんの人に届けたいというのが今一番強く感じていることです。

 

助けてくれた仲間たち、サポートや応援してくださるすべての方へも、感謝しかありません。

 

すっかり遅くなりましたがやっておかねば、ふりかえり。

手を伸ばし、次の扉を開けるために。 

 

まずはその1、ライブ配信シリーズから。

新木場にあるシンフォキャンバス のスタジオで今年は5回開催しました。

すごかった!

 


2021.1.31

小松真知子&タンゴクリスタル〜タンゴライブ〜【Streaming+】

クアルテート(四重奏)のタンゴ演奏が、こんなに動きがあるとは。

楽器から楽器への渡し方、長調ト短調、テンポの変化、4人の呼吸、何度観ても飽きません。カメラはかなり必死で追いかけて、そのおかげで(?)なかなか緊張感のある映像、これも配信の楽しみの一つ。撮影スタッフ曰く、待っているより追いかける映像の方が結果はいい(面白い)らしいです。

いつもながら小松真知子さんのプログラムの選曲構成、そしてMCに感心感動。タンゴの魅力、小松真知子&タンゴクリスタルの魅力を堪能しました。

 

Piano 小松真知子

Bandoneon 北村聡

Violin 専光秀紀

Bass 田中伸司

 

コンパドリータ

首の差で

エルチョクロ

オルガ

宵待ち草

荒城の月

タンゲーラ

 

悪友たち

碧空

麗しのマノリータ

パテティコ 悲愴

チケ

エバリスト・カリエゴに捧ぐ

ラ・クンパルシータ

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 


2021.2.28

酒・蔵・シック〜早春のジャズと日本酒〜【Streaming+】

Piano遠藤律子&Bass山口彰デュオ、オープニング「早春譜」とクラシック曲ジャズアレンジ演奏、素敵でした。

 

スイングジャズで「G線上のアリア」、ファンキーなリズムで「白鳥の湖」、サルサで「愛の夢」などなど、どれもウキウキ。今回のデュオ、ぜひチェックしてくださいね!

そして、上杉孝久さん、みすずさんのお話を聴くと、お節句やお花見、二十四節気、農耕と収穫、太古からの神様、ご先祖の記憶が蘇るようです。神様のおわすところ、音楽もお酒も欠かせないものですから、「酒・蔵・シック」はなかなか良いシリーズではないかと改めて思います。

 

15年間蔵で静かに寝かせた塾生古酒「姫様」。黄金色に輝いてシェリーのような味わい。何を飲んでも、美味しいとか、好きですとしか言えないので本番中慌てましたが、上杉さんの「シェリー」という言葉に飛びつきました。そうか、だから好きなんだ!

 

【日本酒トーク】

日本酒プロデューサー上杉孝久&上杉みすず

 

純米吟醸15年熟成大古酒

「姫様」 岩手県 廣田酒造

 

15年間蔵の中で静かに熟成させた大古酒です。

上杉孝久プロデュースによる、限定販売品。

 

【演奏:ジャズ・ミーツ・クラシック】

Piano 遠藤律子

Bass 山口彰

 

中田章/早春賦

メンデルスゾーン/歌の翼に

エルガー/愛の挨拶

アルビノーニ/アダージョ

バッハ/G線上のアリア

チャイコフスキー/白鳥の湖 情景

マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーニ

リスト/愛の夢

 

アンコール オクラホマミキサー 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

 

協力 シンフォキャンバス

 


2021.5.22

吉田篤ヴァイオリンコンサート/タンゴピアニスト青木菜穂子を迎えて【Streaming+】

配信初登場のお二人、素晴らしい演奏でした。前半は甘く優しく時に軽やかに、美しい名曲集。後半はタンゴ2曲を楽しんだ後、「チャルダーシュ」「ハンガリー舞曲第5番」「ひばり 」と怒涛の3曲連続、超絶技巧と圧巻のヨシダ節。テンポをとる青木さんのピアノとともにどんどんのっていきます。

 

Violin 吉田篤

Piano 青木菜穂子

 

ガルデル/ポル・ウナ・カベサ

ガルデル/思いの届く日

青木菜穂子/新緑のワルツ Vals del verde nuevo

ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女

フォーレ /夢のあとに

ラパルスリー/私の心はヴァイオリン

 

アレタ/マリポシータ

コビアン/ロス・マレアドス (酔いどれたち)

モンティ/チャルダーシュ

ブラームス/ハンガリー舞曲第5番

ディニク/ひばり

ポンセ/エストレリータ

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

協力 シンフォキャンバス


2021.7.25

N-sphere Concert [Streaming+】

Nobo Carlos Gontaの曲とアレンジとギターで、西田紀子のフルートの魅力炸裂。

プログラムは、幻想的な「時の扉」「時の翼」から始まって、フルートとギターの美しいこと、楽しいこと。クラシック、ボサノバ、フラメンコ、ジャズ、一つの枠にとてもおさまらず。西田さんのオリジナル「ケルトズッコケると」も最高。「ベニスの謝肉祭」もすごかった。

 

N-sphere

Flute 西田紀子

Guitar  Nobo Carlos Gonta

 

西田紀子:ケルトずっこケルト

岡野貞一:朧月夜

ポール・アグリコル・ジュナン:べニスの謝肉祭

Nobo Carlos Gonta:時の扉、時の翼、Hannah、Blue Mosque、月の声を聴く、ほか

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 

 


2021.12.11

遠藤律子Piano 平松加奈Violin 田中詩織Viola【Streaming+】

〜ピアノと弦で贈る昼下がりのクラシックジャズ〜

女子ジャズ2021 特別編 https://setagayawomensjazzfest2018.jimdofree.com

 

ジャズピアニスト遠藤律子さんが、広い分野で活躍中のヴァイオリン平松加奈さん、ヴィオラ田中詩織さんに声をかけて名手が揃いました。プログラムは、美しいメロディのクラシック曲のジャズアレンジ、オリジナル曲も交えて弦とピアノのトリオで最高級の演奏で、躍動感あふれる新感覚のジャズをたっぷりお楽しみいただきました!

 

Piano 遠藤律子

Violin 平松加奈

Viola 田中詩織

 

第一部

 

Menuett (J.S.Bach) 田中詩織・遠藤律子

Pinoco (田中詩織田中詩織・遠藤律子

Merry Widow Walts (Franz Lehár)平松加奈・遠藤律子

Kiri-te (平松加奈)平松加奈・遠藤律子

楽に寄す(Franz Schubert) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

 

第二部

 

Salsa Mazurka (Fryderyk Chopin)遠藤律子ピアノソロ

去りゆく人に(遠藤律子)平松加奈・遠藤律子

心配しないで(遠藤律子)田中詩織・遠藤律子

恋はやさし野辺の花よ(Franz von Suppé) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

Sicilienne (Gabriel Urbain Fauré) 平松加奈・田中詩織・遠藤律子

 

 

映像 壷井濯

撮影 柗下仁美

音声・配信 宮本宰

装飾花 久保島一裕(ICHIYU)

協力 シンフォキャンバス

 

 

 

 


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