山口佳子&鳥木弥生Duo!Duo!Duo! 配信コンサート

ブリーズノートの配信コンサート第2弾

「昼下がりのサロンコンサート Duo! Duo! Duo!」

山口佳子(ソプラノ) & 鳥木弥生 (メゾソプラノ) with 博之(ピアノ)

 

アーカイブ配信も入れて、年末年始の1週間お届けしました。

ご視聴の皆様、ありがとうございました!

  

「愛とディスタンス」をテーマに、なかなか普段聴けない名曲、何度聴いても飽きない名曲、あっと驚くあの歌この歌などなど、プログラムは大変贅沢なものになりました。

 

華のある歌姫たちを迎えて、ステージではまちがいなしの二人の魅力を配信でどのくらい伝えられるか、どきどきでしたが、素晴らしいパフォーマンスをお楽しみいただけたのではないでしょうか。

 

 

1曲目はモーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」より アンニオとセルヴィリアの二重唱“ああ、これまでの愛に免じて許してください” 

愛する人を皇帝が妻にすると決め、アンニオは、皇帝の使者としてセルヴィリアのもとへ行きます。愛し合う二人はどうなるのでしょう。韓流歴史ドラマにもありそうな展開。

鳥木弥生アンニオと山口佳子セルヴィリアのうっとりするほど美しい二重唱♡

 

 

続いて、イタリア歌曲2曲、これもまた美しい。

 

ルイージ・マンチャの「側にいることは」。時代は17世紀の後半、ウィキペディアに載っていた歌詞はこんな感じ。

 

愛する美しい偶像の側にいること、
それは一番すばらしい愛の歓びである。

恋焦がれる女から遠く離れていること、
それは最もつらい愛の苦しみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/側にいることは

 

そして、ドナウディ作曲の「ああ愛する人の」、こちらは19世紀の後半、こんな歌詞で始まります。

 

ああ、魅惑に溢れた愛する人は失われてしまった。 
私の栄光であり誇りであった人は 
私の目から遠い。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ああ愛する人の

 

 

 

前半の最後は、オペレッタ「こうもり」から3曲。

 

待ってました!

 

さんのMCによれば、こちらは「夫婦のディスタンス」

なるほどー^^

 

で、さん、オルロフスキー侯爵に詰め寄られてました(笑)

 

 

 

後半はすべて日本の歌です。

 

まずは山口佳子、“百合のアリアと子守歌”

オペラ「夜叉ヶ池」より(作曲:香月修、台本:香月修、岩田達宗、新国立劇場2012-2013 新制作/創作委嘱作品

 

 

そして、前半の男装から変身、メゾソプラノ鳥木弥生による

オペラ「滝の白糸」より 母のアリア “さなきだに”

(作曲:千住明、台本:黛まどか、2013-2014初演 金沢市委嘱作品

 

日本の現代オペラ、発見でした。

 

今回はどちらも原作が泉鏡花。

百合は出かけたまま帰ってこない夫を待っています。何が起きているのか、不安な気持ち。

 

欣也の母は、鏡花の原作では登場しない人物とのこと。息子と自分を陰ながら援助してくれた大恩人の白糸が殺人犯に、いても立ってもいられぬ母は、法廷で切々と歌います。

 

変えられない運命、引き裂かれる愛、犠牲、死、美しい言葉に美しい旋律、機会があれば、ぜひ舞台を観たいと思いました。美術や明かりはどうだろう、興味津々。ぜひ再演を!

 

 

 

 

 

閑話休題「お便りコーナー」。

 

実践している「風邪の予防法」や、憧れのホール、これからやりたい役、などの質問に答えたり、幼い頃、尾道(おのみち)はいつか来た道」とずっと歌っていた方のお便りからの「あるある」やら、楽しく盛り上がりました。

さんは、ピアノに加えて司会役からトーク、昭和歌謡ラストの「まさかのメドレー」アレンジまで、最高でした。本番中我慢できなくて、スタッフのほんとの笑い声が入ってます。

 

笑いのトークからさりげなく「君の名は」の紹介、そして「長崎の鐘」永井博士のこと、聴く人はそのまま歌に深く入り込みます。素晴らしい進行。

 

忘却とは忘れ去ることなり...「君の名は」ナレーションは鳥木さん!
「長崎の鐘」、最後は山口さんのオブリガードが入ります!
山口佳子さんの日本の歌は、一度聴くとやみつきになるような魅力があり、以前「蘇州夜曲」を聴いた時もしびれました。
鳥木さんの日本の歌でこれまでに聴いたのは「恋のバカンス」「虎のパンツ」(!)
あ、虎...は日本じゃなかった。オリジナルはフニクリ・フニクラです。
今回の「長崎の鐘」は「さなきだに」とともに新たな感動でした。
心に迫る歌唱、今も脳内でメロディが鳴っています。

 

 

ラストのザ・ピーナッツメドレーが始まった時は、チャットでも「モスラ!」「まさかのモスラ!」と反響が。ですよねー

しかもフリまでついていました。

手は、モスラを歌うザ・ピーナッツを真似てます、よろしければYouTubeでご確認ください↓

そういえば衣装や小物も、昭和レトロな姉妹っぽい♡

 

視聴者の皆さまも、「恋のバカンス」は、一緒に体が揺れたのではないでしょうか。

 

終了!

 

お花は第1回に続いて、久保島一裕さん(flowershop K.I.S 草月流いけばな師範)

モダンとクラシック、和と洋の融合、出演者たちにぴったりの自由なイメージで、コンサートを華やかに彩っていただきました。

 

頼りになるヘアメイクは松井知子さん、ほとんど時間がない中でリハから本番第1部、衣装替えしての第2部もばっちり、安心でした。

音響・配信 宮本宰さん、「アーカイブ」で視聴しながら、音のバランスにあらためて感動。

撮影 柗下仁美さん、壷井濯さん(スイッチ)、こちらも臨機応変、ますます面白くなってきましたよ。
盤石のスタッフ、次回もよろしくお願いします!

 

初めてのスタジオでほぼぶっつけ本番、3人の臨機応変、当意即妙のトークや動きは見ていて驚嘆するばかり。豪華な選曲に歌姫二人の魅力と実力、それを盛り上げる辻さんのピアノとMC、最高の年末年始特番でした。

 

ブリーズノートの「街にオペラがやってくる!」=街オペでは、ホール、サロンとご一緒して来た山口佳子、鳥木弥生のおふたり。今回配信では博之という強力な助っ人も得て、終わってみてやはり、ただものではないという印象です^^

今後の二人の活躍に大注目。

そして街オペもまたぜひお付き合いいただきたい。一緒に皆様のもとへと参りましょう。

実現はコロナが収束をみてからかな。

楽しみにしています!!

 

山口佳子の演奏活動は→https://yohhin33.at.webry.info/202005/article_1.html

鳥木弥生official site→https://yayoitoriki.com

博之official site→https://hiroyuki-tsuji.themedia.jp

 

 

最後の写真は鳥木さんの自撮りを拝借しました。

歌姫は自撮りもセンス抜群、足も長けりゃ手も長い!

 

 

おまけです。

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コメント: 1
  • #1

    Breezenote /Tsuboi (火曜日, 19 1月 2021 18:06)

    本文中「虎のパンツ」とありますが、間違いです。
    「虎」ではなくて「鬼」でした!